「日本人最速タイ165キロ」佐々木朗希に飛び出した「不吉な数字」って何だ

 4月28日、京セラドームで行なわれたオリックス戦で、ロッテ・佐々木朗希が、公式戦で自己最速となる165キロを記録、しかも計4度も出して詰めかけた約2万4000人の観客を沸かせた。だが、その一方で「課題」も浮き彫りになったようで…。

 この日、佐々木は3四死球も記録した。また、ウィニングショットであるフォークボールを打ち込まれ、3点も奪われた。「開幕から20イニング連続無失点」の記録も更新中で臨んだ試合だったが、21イニング目の1回裏に途絶えている。オリックスの4番・森友哉にそのフォークを打たれたのだ。

「2ストライクまで追い込んだらフォークで打ち取るというのが佐々木のスタイル。でも、オリックス打線は、この日、佐々木のフォークに脅威を感じていませんでした」(スポーツ紙記者)

 実は、佐々木については「不吉な数字」があるのだ。昨季、佐々木はホームゲーム、つまり、ZOZOマリンで投げた12試合の防御率は0.76。しかし、ビジター球場の8試合では4.27と打ち込まれているのである。これについては、「ZOZOマリンに吹き込む海陸風がバックネット付近のスタンド席に跳ね返り、ホームベース周辺で投手の変化球の軌道を微妙に変えている」との指摘が以前からあった。

 この日は「マリン風」のない京セラドームだったことから、佐々木のフォークが「平凡な変化球」になっていた可能性がある、というわけだ。ただ、ビジター球場にはマリン風が吹かない利点もあるようだ。

「165キロは無風の京セラドームだから出たとも言えるでしょう。佐々木はWBC時、中日との壮行試合でも165キロを出していますが、この時もバンテリンドームでした」(前出・記者)

 三振ショーならZOZOマリン、スピードガンと勝負するならドーム球場、そんな声すら出ているようだ。

「自軍の攻撃中、佐々木はスタメンマスクをかぶった佐藤都志也と顔を近づけて話をしていました。バッテリーでフォークを絡めた配球の組み立てを臨時でやり直していたんだと思われます」(前出・記者)

 なにやら佐々木の思わぬ「弱点」が露呈した!? いやいや、令和の怪物は今後も「不吉な数字」などものともしない活躍を見せてくれるはずだ。

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