なぜ「大奥」は男たちを奮い立たせるのか!(3)沢尻エリカと渡辺麻友の“史上最艶”禁断シーン

「大奥」の名場面で欠かせないのが濡れ事だろう。

 映画「大奥㊙物語」では6代将軍・家宣が夜伽の女性と一夜を共にする。その寝所に控える中臈・篠の井役の小川知子(74)は、興奮のあまり、岸田今日子が演じる御年寄・浦尾と同性愛に陥ってしまう――。

「女の園だけに、同性同士のシーンはお約束と言ってもいい。しかし、ただのカラミだけで終わらないのが大奥作品の特徴です。お手付きとなった篠の井は、やがて将軍・家宣の子を懐妊。嫉妬した浦尾は彼女に水銀を飲ませ、流産させた上で自害に追い込む。こうしたドロドロの愛憎劇が絡んだ濡れ場だけに、見る者の心をつかんで離しません」(秋本氏)

 そんな女の性をまざまざと見せつけたのが、沢尻エリカ(37)が主演したスペシャルドラマ「大奥 第一部~最凶の女~」(16年、フジ系)だ。

 自分が10代将軍・家治の落とし子・お美代だと知り、将軍交代の陰謀に巻き込まれて死んだ母の復讐のために大奥へ入る。艶やかな打掛姿のお美代は、思惑どおり、好色そうな11代将軍・家斉(成宮寛貴)の側室に収まるのだが、渡辺麻友(29)が演じる男嫌いの奥女中・お志摩との間に微妙な関係が芽生えてしまう。

「お美代がお志摩の寝床に潜り込んで『そなたの体は心地よい』と体をなでたり、城の庭でキスをしたり。特に印象に残っているのが2人の入浴シーンです。背中を流してもらいながら、みずからの過去を涙ながらに告白するお美代。しかし、お志摩が間者(隠密)であることを知ると、みずから手にかけて亡き者とする。あの時、お志摩の亡骸にすがりついて号泣する沢尻さんの演技には心が動かされましたね。この場面、民放の大奥史上、最強の艶シーンではないでしょうか」(佐々木氏)

 12年に公開された男女逆転の映画「大奥~永遠~」では、綱吉役の菅野美穂の濡れ場が話題になった。

 公家・右衛門佐(堺雅人)は野心から綱吉に取り入り、大奥を掌握。世継ぎを失った綱吉は、子を授からない焦りから、手当たりしだいに大奥の男たちを夜伽に誘うのだ。

「アヒル口の菅野さんが口を尖らせて『なんで身ごもらないの』と熱病にうなされたようにつぶやくシーンは、切実感と狂気が入り交じる名場面でした。当時、初めてベッドシーンを演じたイケメンの桐山漣がタジタジだったのが印象的でしたね」(秋本氏)

 ちなみに堺雅人は、ドラマ版で多部未華子と舌を絡ませるほどの濃厚なキスシーンを見せ、映画版でも菅野美穂とラブシーンを演じている。

「堺さんと菅野さんは、この時の共演がきっかけで翌年に結婚することになった。実生活でもそういうキスを交わしているのかな、と、勝手に妄想してしまいます(笑)」(秋本氏)

(つづく)

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