ホリエモンこと、実業家の堀江貴文氏とMVNOで「X-mobile」を展開するエックスモバイルは3月9日、都内で格安スマホサービスの新ブランド「HORIE MOBILE（ホリエ・モバイル）」を立ち上げることを発表した。月に1回、カレーパンが無料で食べられるといったユニークな特典が付く。
MVNOとは、格安スマホ・格安SIMのサービスを提供している通信事業者のこと。自社で通信設備を所有せず、それを3大キャリアから借り受けてサービスを展開することで、設備投資や運営コストを抑えることができる。HORIE MOBILEの運営はMVNOのエックスモバイルが行うため、利用料も格安だ。月間データ容量20GBに1回5分までの定額通話が付き、月額2755円（税込み3030円）。申し込みは3月16日からスタートする。
ユニークなのは特典。堀江氏のトーク配信サービス「ZATSUDAN」などを通じて発信しているビジネスなどの有料情報を無料で受け取れる。また、ポイントサービスのように利用者がトークンをためられる仕組みを準備しているとのこと。トークンとは、企業が独自に発行する暗号資産のことだ。
さらに面白いのは、堀江氏がプロデュースするパン店「小麦の奴隷」のカレーパンを月1回無料で食べられること。小麦の奴隷のカレーパンは、「ザックザクカレーパン」という看板商品。パンの表面にクルトンを貼り付けて揚げてあり、見た目はゴツゴツとした印象。食べてみると、商品名通り、ザックザクとした食感が楽しめる。ザックザクカレーパンは「カレーパングランプリ2022」で3年連続の金賞を受賞。このカレーパンが月1回無料で食べられるのは、カレー好きでなくてもうれしいはずだ。
「HORIE MOBILEの加入者が増えれば、ザックザクカレーパンの認知度も広がり、ひいては『小麦の奴隷』の宣伝効果も高まります。堀江氏はパン店以外にも、焼肉店、家系ラーメン店などもプロデュース。HORIE MOBILEの加入特典として、焼肉やラーメンの割引サービスなども増やしていけば、店のPRになるだけでなく、特典目当てでHORIE MOBILEへ加入する人も増えていくかもしれません」（週刊誌記者）
格安スマホにグルメの特典で、相乗効果を得られるか。
（石田英明）
