テリー 古市さんは結婚なさってるんですか。
古市 してないです。
テリー 結婚する気は?
古市 「絶対にしたい」とか「絶対したくない」というのはないんですが、どっちでもいいです。
テリー どういう人がタイプなんですか。
古市 才能があって、稼ぐ人。お金がある人。自分より才能があって、自分よりも稼いでる人のほうがいいです。
テリー 才能って。古市さん自身が優秀で、才能があるのに、それ以上の人なんていますか? 古市さんの思う才能って?
古市 何でもいいんですけど。絵を描けるでも音楽を作るでもいいし。自分で物とかを作れる人が僕は好きですね。
テリー 例えば料理は?
古市 料理でもいいですけど。ただ、レストランよりもおいしいかどうかっていうことですね。だから「家で料理作って待ってます」みたいな人は別にいいというか。お店に行けばいいじゃないですか。ミシュランを取るような料理ならいいけど、それならお店を出そうよって言うと思うし。
テリー 普通の家庭を守るような女性じゃない?
古市 そうですね。料理も掃除も外注できちゃう時代だから。外注できることは別にやってほしくないというか。家に帰って、玄関を開けて誰かいるっていうのが嫌なんです。ちょっと怖いっていうか。玄関開けた時に誰もいないでほしいんですよ。
テリー でも、特に寒い冬なんかはさ、普通は家に帰ったら誰か家族がいて、部屋も暖まってて、風呂が沸いてたらいいなと思うじゃないですか。
古市 でも、暖房つけっぱなしにして出かければいいんじゃないですか。
テリー そりゃ、そうか(笑)。
古市 別に家に帰っても誰かいなくてもいいなという。もし結婚しても同じ部屋じゃなくて、同じマンションの別フロアに住みたいなと思っています。同じ階もちょっと嫌で、別フロアぐらいがちょうどいい。
テリー もちろんプライベートな時間を大切にしたいっていう気持ちもあるんでしょうけど。とはいえ、共に何かをするとか。
古市 24時間一緒にいなくてもいいじゃないですか。
テリー ベッドは?
古市 ベッドも別々が。
テリー じゃあ、奥さんとエッチして「じゃあ帰ります」って言って、自分の部屋に帰るの?
古市 だって朝って、お互いがいちばん見苦しくなるじゃないですか。
テリー ああ。相手のスッピンとか見たくないんだ。
古市 スッピンでもいいですけど、朝って歯も磨いてない状態だったりするじゃないですか。そういうのがお互い嫌だなって。
テリー それはわかる気がしますけど。お子さんをつくりたいとかは?
古市 どっちでもいいです。自分の子供を残したいとか、あんまり思わないですね。でも、子供が生まれた人に聞くと、みんな「人生をやり直してる気分」みたいな感じのことを言いますよね。テリーさんはお子さんは?
テリー いないんですよ。いなけりゃいないで、まあそれはそれでいいかなと思いますけどね。
古市 そうですよね。別に子供だけが社会に残すものじゃないですからね。テリーさんだったら、番組だったりとか違う形で社会に残しているものがたくさんある。一人の人間が生きてしまった以上、何らかの痕跡は社会に残りますからね。
(つづく)