「ジェンダー表現イベント」で徹底討論!「女子アナ」「女医」「女芸人」はアウトです

 3月8日は国際女性デーだ。その記念日を前に、毎日新聞主催のジェンダー平等に関するトークイベント「そのジェンダー表現、ご注意ください!」が27日に開かれた。だが、その中身をめぐっては開催前からネット上で波紋が広がっていた。

「『女子アナ』や『女医』『女芸人』といった私たちが普段なにげなく口にしている言葉がジェンダー表現に当たるから使えなくなる、という見方が広がったのです。実際に、現在は女優も男優も俳優と呼ぶようになりましたし、看護師も婦は使いません。ジェンダー平等の観点から男女を性別による分業の思い込みで分けることなく共通の呼び方に変えていくのは当然と言えますが、それにしても『女子アナ』や『女医』までがだめなのかという意見が多く出たのです。イベントでは、こうした言葉についてはジェンダー平等の考えに照らせばアウトだが、その使用の可否を論ずるものではなく、また、言葉狩りでもないとした上で、禁止ではない、と話されていました」(週刊誌記者)

 ネット上では、《女性が安心して診てもらえるから、わざわざ看板に女医を押し出している医院もあるよね》というものや、《じゃあ女子校も男子校もダメじゃん》《女子が使えないなら女子トイレもトイレで統一されるってこと》など様々な意見が見られた。

「一方で男性から《イケメン以上の差別用語はないと思う》という意見が投稿されると同意する人が殺到しましたね。また、『女性専用車両』『レディースデー』といった呼称の理不尽さをあげるコメントもかなり見られました」(前出・週刊誌記者)

 ともあれ、ジェンダー表現について無知でいることはできない時代だ。個々の言葉の是非を語るよりも、ジェンダー平等についての知識をより深めることが必要なのではないか。

(山田ここ)

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