「昆虫食」警鐘のひろゆき氏に続き有名人が続々異論で「1000億円市場」どうなる?

「ひろゆき」こと、実業家の西村博之氏が2月27日、ツイッターを更新。昆虫食の危険性に警鐘を鳴らした。

 ひろゆき氏はツイッターで、米フロリダ州で開催されたゴキブリなどの昆虫を食べ、その量を競うコンテストで優勝した男性が大会後に死亡したニュース記事を添付し、「昔から食べられてるイナゴやざざ虫以外の虫には、謎の寄生虫や細菌や毒がある可能性があるので食べちゃダメです」と持論を述べた。

 昆虫食はたんぱく質が豊富で、従来の動物性たんぱく源と比較し、飼育時に排出する温室効果ガスが少ないことなどから、近年注目を集めている。中でもコオロギは短期間で大量生産が可能で、味がエビと似ているなどのメリットがあり、すでに「無印良品」を展開する良品企画など、複数の企業が「コオロギ食」の商品化に乗り出している。

 一方、コオロギなど昆虫食に嫌悪感を示す消費者がいることも事実。お笑い芸人のビートきよしは2月25日更新のツイッターで「虫食いたい人は食えばいいけど俺は要らないし大半の人が要らない」と切り捨てた。漫画家の倉田真由美氏は2月27日更新のツイッターで「先日も子牛一頭が千円でも売れないというニュースがあったばかり。優先するならコオロギより子牛でしょ」と苦言を呈した。

「日本能率協会総合研究所が提供する『MDB Digital Search』によると、2025年度の世界の昆虫食市場は約1000億円に達すると試算されています。国内でも良品計画をはじめ、敷島製パン(Pasco)などの有名企業が、コオロギ食を商品化してネット上でも騒がれています。世界的に見ると、昆虫食の市場規模は拡大していくような流れですが、ひろゆき氏のような発信力のある人が警鐘を鳴らしていくことで、潮目が変わることも十分考えられます」(週刊誌記者)

 昆虫食の市販化が進んでも、ビートきよしのような意見の人が多いのではないだろうか。

(石田英明)

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