UHA味覚糖が新たに発売した「三ツ星コオロギ だし醤油味」が、SNS上で大きな反響を呼んでいる。
UHA味覚糖は「次世代たんぱく質」として期待される食用コオロギを使用した未来食の研究プロジェクトをスタート。6月17日から8月4日まで応援購入のクラウドファンディング「Makuake」にて支援者を募集している。返礼品には、「未来タンパク 三ツ星コオロギ」や「高タンパク質セット」が用意されるという。
UHA味覚糖では開発の背景として、1965年に70%以上あった食料自給率が近年40%未満まで低下している事実を上げ、「日本で、皆さんは50年後、100年後の未来食を想像した事はありますか?」と問題提起。「コスパやタイパ、完全栄養食、という考え方が根付いた現代だからこそ、食用コオロギを未来食として提供します」と訴えている。
コオロギを代表とする「昆虫食」は、近い将来訪れるであろう「食糧危機」の救世主として注目を集め、日本でも2022年に一部の学校が給食として提供したことが話題になったが…。
「コオロギ食は昨今やたらとプッシュされているSDGsにもフィットする食材であることから、その可能性に着目したスタートアップ企業が次々に誕生しました。一方で『なぜ昆虫を食べなければならないのか』『そもそも気持ち悪い』などといった拒否反応も強かった。実際、一部の食用コオロギ養殖ベンチャーが、参入からわずか3年で破産したこともあり、現在はあまり話題に上ることもなくなっています」(グルメライター)
UHA味覚糖は、2017年から食用コオロギ事業を開始している株式会社MNHや、金属材料などのメッキ加工を手がけるハイジェント株式会社のコオロギ養殖部門とタッグを組んでコオロギ食を開発したというが、今でも十分商機があると踏んでのことだろう。
現在「Makuake」の「コオロギ食」支援サイトでは、期限まで1ヵ月を残し、目標金額の30万円に対し47万9288円、達成率159%もの応援が寄せられている。
賛否両論あるものの、昆虫食の可能性に期待している人は思いのほか多いのかもしれない。
(ケン高田)