木村拓哉、信長まつりは大好評だったのに映画は…

 木村拓哉と綾瀬はるかがW主演した映画「レジェンド&バタフライ」。1月27日の劇場公開の直前まで2人とも各テレビ番組に精力的に出演。作品のPRを行ったが「全国映画動員ランキング」(※興行通信社調べ)では、公開週こそ1位になっているが翌週は2位、3週目(10〜12日)では3位に沈んでいる。

「1位は3日公開の『鬼滅の刃』最新作、2位は興行収入100億円を突破し、記録的な大ヒットを続ける『スラムダンク』とライバル作品が強力すぎて、期待されたほど観客動員が伸びていません」(映画ライター)

 とはいえ、12日までの公開17日間で動員129万人、興行収入16億7764万円は、通常の邦画では大ヒットと言える。しかし、本作の制作費は近年の実写日本映画では最大となる20億円。その分を回収できていない状況で動員が鈍化しているため、多くのメディアが「苦戦」と報じている。

「制作費の規模から採算ラインは40億円程度。木村拓哉が主演した映画は、最終興行成績が9億5000万円に終わった『無限の住人』(17年)以外はほぼ40億円を超えており、目標設定が高いわけではありません。でも、今のペースだと25億円前後といったところでしょうか」(前出・映画ライター)

 木村拓哉といえば、今回の作品とコラボという形で昨年11月6日に行われた「ぎふ信長まつり」の武者行列に共演の伊藤英明とともに登場。1万5000席分の観覧券の抽選倍率は64倍、当日には過去最多となる46万人が訪れ、未だ衰えぬキムタク人気を見せつけた。それだけに映画の大ヒットにつながらなかったのは意外な気もするが…。

「この作品は時代劇でありながら信長と妻の帰蝶のラブストーリーを軸に描かれ、レビューコメントでは男性からの評判が芳しくなかったんです。もし『信長まつり』に彼が出ていなければ映画自体がここまで話題にはならず、もっと大変なことになっていたと思います」(前出・映画ライター)

 むしろ、キムタク主演だったからこそ惨敗せずに済んだのかもしれない。

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