岸田総理「愚か者めが!」な支持率UPキャンペーン(1)安倍政権フレーズのパクリ

 岸田内閣の暴走が止まらない。昨年末の「1兆円防衛増税」に続き、「異次元の少子化対策」をブチ上げたが、いずれも財源を先送りする本末転倒ぶり。おまけに、秘書官の長男は外遊先での豪遊醜聞までが報じられ、政権は超低空飛行。支持率欲しさに空手形を乱発する無責任総理に騙されるな!

「異次元の少子化対策に挑戦する」

 年頭会見で、「これ以上放置できない待ったなしの課題だ」と大風呂敷を広げた岸田文雄総理(65)。しかし、1月23日から始まった国会では、いきなりスッカラカンの空っぽぶりを露呈してしまった。

 27日、自民党議員との国会答弁において、岸田総理の「育児休業中のリスキリング(学び直し)を後押しする」という趣旨の発言に対し、主婦層が敏感に反応した。

「育児中にそんなヒマがあるわけない」

「子育てを舐めている。育休を休暇だと思っているのか」

 など、SNSで烈火のごとく怒りの声が上がったのだ。

 すると、翌週30日には慌てて発言の火消しに走る。

「私自身も3人の子供の親だ」と説明した上で、「本人が希望したならば、リスキリングに取り組める環境整備を強化していくことが重要だ」と釈明に追い込まれる始末だった。

 政治部デスクが呆れる。

「3人の子育ては広島に暮らす裕子夫人に任せていたというのが実態で、東京暮らしで、時折、選挙区に戻るだけの岸田総理が育児をしたというのはいかにも説得力がない。そもそも、野党からの批判ではなく身内の質疑にもかかわらず炎上してしまったことは、少子化問題に対し、自民党の本気度の低さがうかがえる結果となりました」

 また、25日には茂木敏充幹事長(67)による唐突な「児童手当は、所得制限を撤廃すべき」発言も批判の的に─。

「民主党が政権与党時代に創設した子ども手当に関し、当時、自民党は所得制限を設けないことを理由に猛反発。丸川珠代参議院議員(52)などは『愚か者めが!』と痛烈批判を行った経緯がブーメランとなってハネ返っている。岸田総理は国会答弁で『反省すべきは反省する』と陳謝に追い込まれた」(政治部デスク)

 それにしても10年以上野ざらしにされていた少子化対策がなぜ今議題とされるのか。官邸キャップが説明する。

「そもそも『異次元の少子化対策』というフレーズはアベノミクスの『異次元の金融緩和』からのパクリ。あまりの評判の悪さに最近では『次元の異なる』と言い換えています。その目的の1つは年末の『1兆円防衛増税』のマイナスイメージを打ち消す〝消波ブロック〟として持ち出された。2つ目が春の統一地方選でのキャンペーンです。選挙戦で連立を組む公明党が、岸田内閣に要求し、実現させる公約として、子育て政策というインパクトのある政策を持ち出してきたわけです」

 しかし、防衛費と同様にその財源に関しては一向に明らかにされないままなのだ。

「甘利明前幹事長(73)は『少子化対策には将来的な消費税率の引き上げも検討すべき』と主張し、岸田総理は『子供関連予算は倍増』と発言している。政府は否定しているが将来的には、いずれは増税に踏み切ることになる。すでに消費税12%へ引き上げるプランまで出ています」(官邸キャップ)

 この記録的な値上げラッシュの先に異次元増税が待ち構えている、とは口が裂けても言えるはずがないのだ。

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