サウジ移籍のC・ロナウド「法律違反」なのに「お咎めなし」は特別待遇か

 マンチェスター・ユナイテッドを退団し、サウジアラビア1部のアル・ナスルに移籍したクリスティアーノ・ロナウド。カタールW杯で優勝、MVPに輝いたメッシと並ぶサッカー界の至宝がヨーロッパを離れたことは、2億ユーロ(約282億円)という破格の年俸と合わせて大きな話題となっている。

 すでにチームに合流しており、その動向は欧州メディアに連日報じられているが、ちょっと気になる情報を紹介しているのはスペインの「フットボール・エスパーニャ」。同メディアは彼がサウジアラビアのある法律を犯している可能性を指摘し、にもかかわらず何のお咎めも受けていないと伝えている。

 現在、彼は首都リヤドの中心部にある超高級ホテル「フォーシーズンズ・ホテル・リヤド」でもっともグレードの高い「キングダムスイートルーム」に滞在。クラブから自宅代わりに用意されたこの部屋の1ヶ月の宿泊費は4000万円とも言われているが、問題はパートナーのジョージナ・ロドリゲスさんの存在。2人は事実婚の関係にあるが、同国は婚姻関係のない男女が同じ部屋に泊まることを禁止しているからだ。

 ネット上では《特別扱いだ!》など批判の声もあるが、サウジアラビアの法律事情に詳しい国際ジャーナリストは、「VIPだから贔屓されているというわけではない」と明かす。

「以前はチェックインの際に婚姻関係の証明が義務づけられていましたが、観光ビザの発給を始めた19年に外国人カップルは対象外となったんです。シャリア(イスラム法)に基づく戒律順守を是とする国家運営を行っていましたが、近年は多少ですが緩和されています。こうした部分も移籍を決めた要因のひとつになっているのでしょう」(国際ジャーナリスト)

 しかし、肌の露出に関しては未だ厳しい規制があり、スタジアムでのお披露目でも同行したジョージナさんはベールを着用。彼女にとっては制約が多く居心地が悪そうだが、これもサッカー界最高年俸の代償なのか。

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