「岸田総理のおっしゃってること当然だと思います」
こう言って岸田文雄総理の“増税案”を支持したのは元衆議院議員でタレントの杉村太蔵。12月14日の「大下容子！ワイドスクランブル」（テレビ朝日）で持論を述べて炎上を招いている。
この日は「強気で進める岸田総理 防衛費増額 財源に増税案」とのテロップのもと、27年度までに防衛費増額へ1兆円の税収確保を目指していると伝えた。スタジオで見解を求められた杉村は、「防衛費がこれから必要だということであるならば、岸田総理のおっしゃってること当然だと思います」と断言して、ドヤ顔で「ぜんぜん違和感ないんですけど」とコメント。
司会の大下容子アナは困惑したように、「安保3文書の内容が、まだ公表されていないのに、増税という話が出て、内容もわからいないのに『どうして？』という意見もあるんですけど」と質問。杉村はこう言って反論した。
「ボクも会社経営してますけどね。ざっくり、今のままのセキュリティ対策じゃ不十分ですよね、セキュリティを高めたいですよね。じゃあ、セキュリティを高めるために、今、社内でどれくらいの予算が確保できるのか。財源をどれくらいできるのか。その確保できる財源を明確にしたうえで、費用対効果を検証しましょう。これはね、そんなに変な議論じゃ…やり方ではないな、というのがボクの感想です」
さらに杉村は「まずはきちっと財源を確保してから次の費用対効果。これどうなのか、というやり方はぜんぜん違和感ないですね」と繰り返した。
その後、ジャーナリストの柳澤秀夫氏が「国民の立場からすると、『増税』って言われた方が、むしろ自分の問題として考えて、『たまったもんじゃない』と。『何のために増税するんだ』って議論を呼び起こすきっかけになるんだったら、こういう議論があってもいいような気もする」と語ると、杉村は「そうそうそう」と相槌を打って、「そこ、岸田さんが狙ってると思うな」と私見を述べたが、SNS上では杉村の政権擁護発言について《総スカンの岸田の肩を持つ杉村》《あんたの会社と国防を一緒くたに語るなよ》《杉村の会社はセキュリティ高めるのに社員に負担を強いるのか》といった大ブーイングが吹き荒れる事態に。
今回の増税案には、高市早苗経済安保相をはじめ、石破茂氏ら自民党議員からも批判や反発の声があがっている。自分が経営する会社にたとえて、日本の防衛を語るのは少々無理があったかもしれない。
