マツコが号泣で動けず…「生涯ベスト1映画」は“胸クソが悪くなる”衝撃作だった!

 タレントのマツコ・デラックスが告白した、“生涯のベストムービー”は、バッドエンディングで知られる「鑑賞注意の鬱映画」だった。

 12月6日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)では、「映画音楽の世界」を特集。作品の世界観やテーマを演出するBGMや主題歌にスポットを当て、雑音を主軸に構築したインダストリアル・ミュージックを取り入れた、ラース・フォン・トリアー監督作品「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000年公開)もピックアップされた。

 すると、マツコは「実はね、これがベスト1映画なのよ」と切り出し、「丸の内プラゼールで観た後、席を立てなくなって。下から上がってくるOLたちに号泣してるのを見られて笑われながら、しばらく身動きが取れなかった」と劇場での鑑賞当時を回想。その出来事がトラウマになり「以降は映画館で映画観たことないのよ」と打ち明けると、同作の視聴を「あんまりオススメはしない」とも語っている。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、遺伝性疾患によって衰える視力と葛藤する移民の女性・セルマの悲劇を描いた作品。同じ病に侵された息子の治療費を捻出するため、プレス工場で身を粉にして働く彼女だったが、最後には、あまりに残酷な運命が待ち受けていた…というストーリーだ。00年のカンヌ映画祭で最高賞パルム・ドールに輝くほどの名作であることは間違いないが、マツコの指摘する通り、鑑賞には覚悟が要るものかもしれない。

「映画オタクやエンタメ系ユーチューバーからも、たびたび“胸クソが悪くなる閲覧注意の映画”と評されることが多い同作。人間の剥き出しになった憎悪や欲望、貧困などが描かれる為、後味の悪さも相まって、ネットにも『DVDでいつでも観れるけど、もう一度観る勇気が持てない』『背筋が凍った映画』『救いがなさすぎる内容の作品です』『衝撃を受けて、私も本当にしばらく立ち上がれなかった』などの感想が飛び交っています」(テレビ誌ライター)

 マツコを映画館から遠ざけつつ、「ベスト映画」とも言わしめた問題作。是非、相応の覚悟を持った上で、年末年始に鑑賞してみてはいかがだろうか。

(木村慎吾)

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