W杯記者は不満爆発!カタールでは「飲む・打つ・買う」ができないってホント?

 熱戦が連日続く、ワールドカップ開催中のカタール。閉幕する12月18日にまでの間に世界中から約150万人のサポーターやサッカー関係者の入国が予想されている。
 
 だが、テレビやネットニュースで知っている方も多いと思うが、同国は公共の場での飲酒は法律で禁止。特別な許可を受けた一部ホテル内の飲食店以外では、大会期間中の特例としてファンゾーンと呼ばれるエリアでの飲酒しか認められていない。それも販売時間は19時以降で、この時期でも30度前後まで気温が上がるのに日中はビールを飲むことさえ叶わないのだ。

 ただし、カタールで厳しく規制されているのはアルコールだけではない。この国には性サービス関連の店は存在しない。

「同じイスラム圏でも戒律の厳しい国は禁止され、サウジアラビアやイランでも皆無。でも、戒律が比較的緩いUAEは飲酒の規制も少なく、性サービス業も特にドバイではアラブ最大と呼ばれるほど盛ん。それ目当てに訪れる他国の男性も多く、私もよく遊びに行っていました(笑)」(元カタール駐在員)

 また、ギャンブルに関してはカタールだけでなく中東ほぼ全域で禁止。とはいえ、ドバイでは今年1月に米国の大手カジノ運営企業「ウィン・リゾーツ」がUAE北部での大規模リゾートの建設を発表。現時点での発表はないが、解禁も時間の問題と見られている。

「カタールにはラクダレースを行う競駝場があり、観光名所になっていますが競馬のように賭けることはできません。オンラインカジノやブックメーカーまで規制しているわけではないとはいえ、カタールでは『飲む・打つ・買う』が全部NG。そのため、首都ドーハは〝世界一退屈な街〟とも呼ばれ、人口200万人以上のアラブ有数の大都市なのに観光客に不人気の理由となっています」(同)

 現地入りした世界中のサポーターから不満の声が挙がっているのを各国メディアが報じているが、原因はアルコールの問題だけではないようだ。

(高島昌俊)

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