カリスマ馬券師・亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」<ロベルトの血が波乱を起こす>

 函館記念は「ロベルトの血」を持つ馬が強いレースです。

 昨年の勝ち馬エアアンセムも父はロベルト系。13番人気で3着したエテルナミノルも母系にロベルト系の血を持つ馬です。
 
17年に7番人気で3着したヤマカツライデンも父ロベルト系。16年の勝ち馬マイネルミラノも母系にロベルト系。15年も父ロベルト系のハギノハイブリッドが10番人気で2着。母父がロベルト系のヤマカツエースが7番人気3着しました。

 ロベルト系は、タフなレースを好む血統なのです。

 そして血統同様、タフな実績を持つ馬も走りやすいレースで、2000メートルで行われる函館記念よりも長い距離で実績を残した馬の成績が優秀です。
 
17年は2400メートル以上で実績のあった馬が1~3着を独占。16年、9番人気で3着したツクバアズマオーも2400メートル以上で3着以内を経験していた馬。15年、10番人気2着のハギノハイブリッドも2400メートルで3着した実績があり、芝2200メートル、2300メートルの勝利実績がある馬でした。

 今年の出走予定馬では、ポポカテペトルが芝2400メートル(18年4月、烏丸ステークス)の勝利実績馬。母系にロベルトを持ち、東京コースを極端に苦手としている馬で、近6走は東京以外の競馬場で全て3着以内に好走しています。

 また函館記念は、前哨戦の巴賞の結果がまったくつながらないレースでもあります。

 同レースの連対馬は、過去10年で14頭出走して函館記念は1頭も連対できず。逆に5着以下に敗れた馬は6頭が3着以内に入っているように、巴賞で5着以下に凡走した馬が巻き返す傾向があります。

 グレイルは、母系にロベルト。そして母系にはスタミナ勝負に強いレインボウクエストの血もあり、2200メートル重賞のセントライト記念(18年)で3着した実績を持っています。

 マイスタイルは、母系にダンチヒを持つ馬。ダンチヒを持つ馬は、好走と凡走を繰り返す馬が出る特徴があり、同馬の近8走は【9】【3】【10】【2】【8】【2】【9】【1】着。

 3着以内に走ったあとはその反動で4着以下。そしてその次走は3着以内に巻き返す、というパターンを絵に描いたように繰り返しています。

 前走の巴賞は9着に敗れましたが、型どおりであれば、今回は巻き返す番ですが‥‥。

亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。

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