原監督の後継者にイチロー囲い込みか/激熱ストーブリーグ覆面記者座談会(1)

「知らぬが仏」─これほどプロ野球界にふさわしい言葉はないだろう。大本営発表では知りえないダークサイドネタがてんこ盛り。発生した事実の裏にはひっそりと下心が潜んでいるのである。よそでは出せない内幕話を掴んだ球界事情通が大集結。驚愕の内情を洗いざらいブチまけてもらった。

A(スポーツ紙デスク) 村田兆治さん(享年72)は後味の悪い最期を迎えてしまったな。

B(民放局ディレクター) 暴行容疑で現行犯逮捕された記憶も新しいうちに、火事で命を落としてしまうなんて‥‥。

C(スポーツ紙遊軍記者) 12日時点で、出火の原因は不明だけど、火元の2階リビングに火の気のあるものは見つかっていない。

D(スポーツライター) 逮捕の影響で名球会にも「暴力を振るう奴がいていいのか?」という類いのクレームが殺到したようです。12月に予定している沖縄のイベントの参加も見送られていました。

C 数年前から親しい関係者に病気を疑われていた。とにかく会話が噛み合わず、すぐに激高するシーンもしばしばだったみたい。しまいには、長く連れ添ってきた嫁さんも家を出ていってしまったんだとか。

D 私の知る村田さんのイメージとかけ離れすぎて驚きです。20年ほど前にインタビューした時には、兄貴肌の気さくなオジ様の印象でした。トレーニングについて質問するや「やってみろ!」とイスの上で腹筋をさせられたのはいい思い出ですね(笑)。

A 残念ながら晩節を汚すことになったけど、33歳でトミー・ジョン手術を受けて復活した不屈の男の評価は覆らないよ。まぁ、湿っぽい話はここらで打ち止めにしよう。

C それもそうだな。最近はイチロー(49)がドル箱コンテンツなんだって?

B ええ、11月3日の「イチロー選抜KOBECHIBEN」と「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチは約1万6000人を集客。単なる草野球レベルの試合にしては上出来すぎる客入りでしたよ。

A 今回から主催に入った読売新聞は〝濡れ手で粟〟の興行になったはず。ロクに営業をかけなくても「佐藤製薬」や「オリックス」をはじめとしたイチローのスポンサー企業が漏れなく協賛してくれるんだからさ。

C しかも巨人にとって、1枚1000〜4500円のチケット収入も臨時ボーナスになるわな。今季の巨人はポストシーズンを逃してるんだし。

B オフに日本で荒稼ぎするイチローに便乗したワケですね。ちなみに、イチローと読売グループは蜜月関係なんですか?

A そりゃそうよ。何と言っても、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡邉恒雄氏(96)がイチローに心底惚れ込んでいる。メジャーやWBCでの活躍を見て、かねてより「将来、巨人の監督になってくれ」とイチロー本人と顔を合わせるたびにラブコールを送るほど首ったけだった。

D その願いが現実味を帯びつつあります。今回、イチローの野球振興活動に協力したのも、将来の監督を見据えた、ビジネスパートナーの関係を築く思惑があったともっぱらなんです。

C 確かに、巨人は原辰徳監督(64)の後継問題が片づいていない。一応、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)への禅譲が既定路線だけど‥‥。

A(スポーツ紙デスク)/B(民放局ディレクター)/C(スポーツ紙遊軍記者)/D(スポーツライター)/E(在阪スポーツ紙記者) 

*週刊アサヒ芸能11月24日号掲載

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