情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でキャスターを務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一。同局社員でコメンテーターを務める玉川徹氏が事実誤認の発言をしたとして、10月5日から出勤停止となって1週間が経過した。辛口コメントで悪目立ちすることもあるが、〝ご意見番〟として高い人気を誇っている。玉川氏不在の今こそ、羽鳥アナの腕の見せ所だったのだが‥‥。
ネット上では「羽鳥では物足りない」「玉川で持っている番組」「自分の意見を全く言わない稀有なMC」と厳しい評価が下されている。
この日の放送では、コロナ禍で落ち込んだ観光業界を活性化するための「全国旅行支援」を特集。利用方法や条件など詳しく紹介したが、尺を取りすぎたのか、「つまらない話が延々と続く」「もうウンザリ」などとタメ息を漏らす視聴者も少なくなかった。羽鳥アナはスムーズに進行していたのだが、「番組を進行するだけなら、新人の女子アナでもできる」といった意見まで。
一方、評価を高めたのは出勤停止中の玉川氏。炎上発言も少なくないが、いざ不在となると、物足りなさから「玉川ロス」を訴える視聴者が続出。一部ネットニュースでも、玉川氏不在の影響の大きさが報じられた。
玉川氏を評価するのは視聴者だけではない。10月12日発売の「週刊現代」が、玉川氏が誤った発言の責任を取り、年内にも退社しフリージャーナリスト、キャスターとして再出発する情報がテレビ業界に飛び交っていると報じた。フリーになれば、毒舌が大きなウリとなって他局からオファーがあると見ている。
「問題発言で謹慎中の玉川氏の株が上がり、羽鳥アナは株を下げた結果になりました。『モーニングショー』は2017年から5年連続で年間視聴率民放トップを獲得しています(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。羽鳥アナには、トップに押し上げたという自負もあるでしょう。玉川氏は10月19日に復帰予定ですが、それまでに意地を見せられるか、注目の的です」(テレビ誌ライター)
「玉川徹モーニングショー」ではないことを見せつけてほしいものだ。
(石田英明)