北朝鮮「ミサイル乱射」と金正恩「140㎏リバウンド」の因果関係

 北朝鮮が9日未明、またも弾道ミサイル2発を発射した。防衛省によれば、いずれも最高高度はおよそ100キロで、およそ350キロを飛行。落下したのは日本のEEZ(排他的経済水域)の外とみられるが、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の可能性があることから、同省は情報を収集し分析を急いでいるという。

「8日まで日本海で、アメリカ軍の空母『ロナルド・レーガン』参加による米韓合同演習が行われていたこともあり、北朝鮮がこれに反発した可能性が考えられます。北朝鮮によるミサイル発射は今年に入って25回目、先月25日から今月9日までに7回12発と、まさに乱発状態です」(全国紙記者)

 北朝鮮の主たる目的は米国に対する圧力で、頻発するミサイル発射も日本列島に向けられたものではなく、おそらくはグアムなどに狙いをおいたもの、というのが北朝鮮ウオッチャーの大方の見方だ。

「とはいえ、日本上空を通過中に軌道がずれることも十分考えられるため、日本が危険にさらされていることは言うまでもありません。ただ、この乱射ぶりをみると、金正恩が相当イラついている様子が想像できますね。それが、最近の激太りにも繋がっているのでしょう」(北朝鮮ウオッチャー)

 たしかに金正恩総書記の近影を見ると、アゴは二重になり首が隠れ、スーツもパツパツ。明らかに体重が増えていることがわかる。

「韓国・国家情報院の分析によれば、父親・金正日氏の後継者として表舞台に登場した09年ごろの金氏の体重は約90kg。それが徐々に増え始め、19年にはピークの140kgまで達していたといいます。それが、昨年9月の建国73周年の軍事パレードの際には、頬と首の肉が落ちアゴのラインがシャープになって、重病説さえ流れました。実は、この時は運動や食事療法によって20㎏程度のダイエットに成功した模様で、それが1年ですっかりリバウンドしたようです。おそらく140kg体型に戻ったのでは?」(同)

 韓国聯合ニュースでは金総書記のダイエット失敗について、金正日総書記生誕80年(2月16日)、金日成主席生誕110年(4月15日)、朝鮮人民革命軍創設90年(4月25日)などの大規模イベント疲れと、4月末からの新型コロナウイルス感染爆発による「統治ストレス」が原因と伝えているが、

「外交面では18年6月の米朝会談以降、米国との関係に進展がなく、また経済面でも、16年5月に発表した『経済発展5ヵ年戦略』はほとんど成果が出ていない状況です。さらには、自然災害や疫病で国民は疲弊しきって、不満が最高潮に達していますからね。国のトップとしては、想像を絶するようなストレスが溜まり、それがフラストレーションとなってミサイル実験の乱発に繋がっている可能性も否定できません」(同)

 ストレス解消のために、ミサイルを発射されたらたまったものではない。

(灯倫太郎)

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