河野太郎氏もガックリ? 総務省のメタバース提案様式が「Excel方眼紙」というトホホ感

 総務省の研究会は3日、「メタバース等の利活用がもたらす社会の未来像とその実現に当たっての課題等に係る提案」の募集を開始したのだが、その提出様式がいわゆる“Excel方眼紙”だったため《日本のIT後進国ぶりが凄まじい》など驚きと批判の声が相次いでいる。

「総務省が開催する『Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会』において、メタバース等の活用がもたらす社会の未来像と検討すべき課題等について一般から募集を開始しました。しかし、提出書として用意されたのは、住所、氏名、電話番号、メールアドレス、『メタバース等の利活用で実現される社会の姿(未来像)』『メタバース等に関連して実施している・しようとしている取り組み』『実施にあたって想定される課題』の記入欄が設けられたExcelだったのです」(フリーライター)

 なお、応募方法には「やむを得ず提出様式による応募が困難な場合は、提案書及び提案書別紙の記載事項について、電子メールに直接書き込んで提出してください」と記載されていたが、メタバースについての意見をExcelで求めていることにネット上では《フォームを作る技術力のなさ=業務でPCを活用できてない可能性を考えると日本のIT後進国ぶりが凄まじい》《研究会のメンバーが旧時代的なExcelデータを見ながらメタバースという最新技術の問題を議論するのであれば、その会は終わっていると言って差し支えないだろう》《もし、取引先がExcelで提案書を出してきたら、取り引きを打ち切るね》など厳しい意見が多く寄せられている。

「Excelを方眼紙に見立てて、あくまで紙に印刷した時の体裁を最優先に設計し、入力のしやすさやデータとしての扱いが犠牲になっているものをネット上では『神エクセル』と揶揄されます。こうしたExcelの使い方は役所や行政機関でよく見られることから問題視されており、2016年には当時の行政改革担当大臣だった河野太郎デジタル担当相が『行革推進本部で文科省をよんで、こういう神エクセルを至急、全廃することにしました』と自身のTwitterで報告していましたが…。まさか、あれから6年経っても未だに総務省ではExcel方眼紙が蔓延っているとは驚きです」(ITジャーナリスト)

 ネット上での批判を受けて河野氏は、「総務省、次からちゃんとフォームで対応します」とTwitterに投稿したが、果たして本当に変わることはできるのだろうか。

(小林洋三)

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