「何言ってるのかわからない」紀藤弁護士のツッコミに橋下徹氏がエキサイト

 はたして旧統一教会に解散命令を出すことは可能なのか。9月30日放送の「ミヤネ屋」(読売テレビ)では、こんなテーマのもとで3人の弁護士が議論を展開した。

 解散命令を請求する基準について、重要なキーワードが「使用者責任」。コメンテーターの嵩原安三郎弁護士は「思ったより簡単に認められないんですよ。会社でいうと社長が知らない間に社員が悪さするっていくらでもあるじゃないですか」として、「どういう指示があったのか、どういうノルマがあってそれに押しつぶされるからこんなことをしてしまった。そういうことをやらなければいけない」と述べた。

 これに反論したのが橋下徹弁護士。「使用者責任というのは結果責任であって、その使用者が悪さをやってるかどうか関係ないんです。従業員が悪さやってたら基本的に指揮命令…まあいろんな関係があれば使用者責任、結果責任問われるんで」と述べ、「たとえば暴力団なんかだと、組長が使用者責任問われても、いきなり暴力団の解散はできないんですよ」と続けた。

 このコメントに紀藤正樹弁護士は「暴力団に解散命令っていうのはないですよ」と反論すると、橋下氏は「…だから団体に対してはそういうことはできないんで…」と語るにとどまった。

 使用者責任は「結果責任」とする橋下氏に対して、紀藤弁護士は「使用者責任…簡単そうに言うけど、難しいですからね。使用者責任を統一教会に認めさせるだけでもですね、10年がかりなんですから」と苦言を呈していた。

 その後、橋下氏は「信者の違反行為」「献金」「政治家に集まる批判」について持論を展開。これを受けて、MCの宮根誠司から話を振られた嵩原弁護士は「ぶっちゃけ、橋下さんが何を仰ってるのかよくわからなくて」と前置きして「使用者責任が簡単に取れるんだったら、信者がやってる悪さを立証すれば、取れるはずだけれども…」と語ったところで、橋下氏はそれを遮るように「使用者責任が認められたとしても解散には簡単にはいかないということ」と再度説明した。これに紀藤弁護士は「それは違いますよ。使用者責任を認めるということは、指揮命令系統を認めることだから、組織的な指揮命令系統がなければ使用者責任は認められない」と反論した。

「番組では3人の弁護士がそれぞれの立場から激しい議論を展開。その後、橋下氏はエキサイトした様子で嵩原氏に『ひとつ言いたいのはね、何言ってるかわからないっていうその言い方はやめたほうがいい』と注意。これには紀藤弁護士も『申し訳ないけど、私も何言ってるかわからない』とツッコミを入れ、橋下氏が『いや僕、2人の言ってることわからない』とエキサイト。混乱するスタジオを宮根さんが懸命にとりなす姿が印象的でした」(テレビ誌ライター)

 SNSでは《優秀な弁護士が「わからない」と言ってるんだから三流大卒の俺がわかるわけない》《橋下さんの話は1回じゃよくわからない。次回は録画しなきゃ》といった反応が続々。3人の再共演はあるのか。期待して待ちたい。

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