ザギトワの振り付けが「盗用」と米ダンサーから告発されたって!

 2018-2019のスケートシーズンが終わり、5月下旬から6月中旬まで、日本各地で恒例のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス2019」が開催。羽生結弦選手ら日本のトップ選手をはじめ、エフゲニア・メドベージェワ選手やアリーナ・ザギトワ選手のほか、エフゲニー・プルシェンコなどの海外の選手、元選手が素晴らしい演技を披露した。

 しかし、この公演でザギトワ選手が演じたプログラムが世界をザワつかせている。というのは、ザギトワ選手がエキシビションのプログラムに選んだ曲の振り付けが盗用だと、アメリカの人気ダンサーがネットで告発したというのだ。

 ザギトワ選手のエキシビションは、ビリー・アイリッシュの「bad guy」という曲だ。その曲のミュージックビデオの振り付けをマネたのかといえば、そういうことではないらしい。

「LAのプロダンサーのジョジョ・ゴメスが、4月にこの『bad guy』の曲に合わせた振り付けのダンスをYouTubeで披露していたんです。シャツをくわえてたくしあげて、手を伸ばしてキレのあるポーズで首を何度もひねるようなオープニングの独特な振りが、ザギトワ選手のプログラムの始まりとほぼ同じだったんです」(スポーツライター)

 ジョジョ・ゴメスは、ザギトワ選手の振り付けを担当したダニイル・グレイヘンガウスをインスタグラムで抗議し、自分の作品にインスパイアされたのはうれしいが、今度は自分に日本行きの航空券を予約して、と憤りのコメントを載せたのだ。ダニイルはその抗議に対して自身のインスタグラムで謝罪し、プログラムにゴメスのクレジットを入れる手続きし, ゴメスさんを自費でロシアに招待するとも申し出ているという。

 とりあえず、この件は一件落着したようだが、実はザギトワ選手が「bad guy」の曲を用いるに当たって、この盗用疑惑前にもひと騒動あったのだ。

「5月にザギトワ選手がこの曲を使うと発表をしたのですが、それ以前にメドベージェワ選手がインタビューで『bad guy』が好きだと答えており、ファンの間では、メドベージェワがやろうと思っていた曲をザギトワが取ったと騒がれていたんです。それに対してダニイルはそのインタビューは聞いていないし、選曲はもっと以前に決めていたと反論していました。しかし、今回の盗用で悪印象を与えてしまったことは確かです」(前出・スポーツライター)

 真相は薮の中だが、ロシアの選手は曲や振り付けに自分の意思を反映することができず、コーチに言われるがままということを考えると、今回の騒動は、ザギトワ選手にとっては気の毒な事態だったと言えるだろう。

(芝公子)

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