ヘンリー王子「回顧録」の発売延期と、メーガン妃「暴露本」出版情報の波紋!

 エリザベス女王の国葬が、19日午前11時からロンドン中心部のウェストミンスター寺院で執り行われ、天皇陛下を含む各国首脳や王族2000人以上が参列した。

 そんな中、今年11月にアメリカの大手出版社ペンギン・ランダムハウスから出版予定だったヘンリー王子の自叙伝が、女王崩御を受け、来年まで延期される可能性が出てきたとイギリスの複数メディアが伝えている。

 出版予定だったのは、「正確かつ完全なる真実の物語」と題されたヘンリー王子の回顧録。版元のプレスリリースによれば、

「王室の公務、2度のアフガニスタンでの軍務経験、夫や父になった喜びなど、子供時代から現在に至るまでの人生を描くことで、率直で魅惑的な人物像を明らかにし、読者が知ったつもりになっていたヘンリー像の裏に心動かされる物語が潜んでいることを示したい」

 とある。ただ、この本の出版にあたっては、発表があった昨年7月からイギリス本国では「ヘンリーは果たしてどんな爆弾を王室へ投下するのか」などと、暴露本という側面で注目を集めてきた。
 
「英メディアの報道によれば、ヘンリー王子の話を基に執筆構成しているのは、ピューリッツァー賞を受賞した米ジャーナリストのJ・R・モーリンガー氏。彼は元テニス選手のアンドレ・アガシやナイキ(NIKE)の共同創設者フィル・ナイト氏の回顧録を担当したことで知られています。出版社とヘンリー王子の出版契約料は少なくとも2000万ドル(約22億円)といわれ、王子は収益を慈善団体に寄付する意向だといいます。すでに初校も出稿されているとのことですが、女王崩御の部分を加筆して年末か来年前半に出版という流れになるのではないでしょうか」(女性誌記者)

 ところが、夫に続いて妻のメーガン妃も“暴露本”を発表するのではないか、と英王室専門のジャーナリストが発言したものだから、波紋が広がっている。

「英サンデー・タイムズ紙で王室担当デスクを務めるロヤ・ニッカ氏が言うには、メーガン妃は英誌『ザ・カット』のインタビューで『6月に女王即位70周年祝賀イベントのために、以前住んでいたウィンザー城のコテージを訪れると、そこに置いてきた日記をみつけた』と発言しているが、これは遠回しに『私は全部メモしてあるのよ』という脅しではないのか、というのです。さらに『メーガン妃は何度も日記をつけていると口にしていた。回顧録を書くことは確実だと思う』とも語っている。ただ、ヘンリー王子の自伝本とカブらないようにメーガン妃の本の発売はしばらく先になるはずだとも予想していました」(同)

 国葬前には、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、ヘンリー王子とメーガン妃の4人がロンドン郊外のウィンザー城前にサプライズで姿を見せ、4人が公の場に揃い踏みしたことは大きなニュースとなった。さて、ヘンリー夫妻の「回顧録」の“揃い踏み”はあるのだろうか。

(灯倫太郎)

ライフ