「難関の国公立校には親の所得制限を」マツコの持論が庶民に刺さる背景

 タレントのマツコ・デラックスが9月12日、月曜コメンテーターを務める「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演。難関国立大学を目指す進学塾の是非について持論を説いた。

 番組では、家庭の事情で塾に通えない中学3年生を対象にした東京・足立区の無料塾を取り上げた。トップクラスの講師を招き、日比谷、西、戸山、青山、国立、八王子東といった名門都立高校に進学した生徒を多数輩出している。

 無料塾という取り組みについて、マツコは「本来だったら足立区とか市区町村単位ではなくて、文科省じたいが考えなくてはいけないと思う。たとえば、国立大学は学費が安いじゃない?なのに国立大学に入っている人って、小学校から塾に通わせることができる富裕層の家の人だったりするわけじゃない。(公立の)中高一貫校も私立行けばいいのにさ、いい所の子が行ったりしてるんだよね。だったら、最初から国立の学校はある一定数、所得制限をかけて(合格者を)取るとかね。なんか、ほかにもっとやれることがあると思う」と、国立大学受験に親の所得制限をかけるべきだと主張。

 続けて「意外と富裕層のガリ勉ちゃんみたいな人で、いい学校出たりした人って、国を動かすまでのことをしないんだよね。案外、ノーベル賞をとったりする人は、田舎の野原を駆け回っていたような人が、地元のトップの公立高校行って、そこから東大とか京大とかいく人が多かったりして。だから、意外と進学塾に通ったり、私立の進学校にいって受験対策みたいなのをしてからいい学校にいったりする人よりも、こういうところからのほうが、あたしたちのためになる何かを開発してくれたり、発明してくれたりする人が出てくるんじゃないかという期待が……」と、進学塾や私立進学校より、公立高校から難関国立大学に進学した学生のほうが社会貢献度は高いと説いた。

 マツコ独特の大学受験論だが、テレビの世界に限っては、難関大学を出ていればよいというものではないようだ。

「19年6月放送の『5時に夢中!』で、マツコは『テレビ業界は学歴のいい人のほうが使えない人が多い』と断言。理由は『いい大学に行こうと頑張ったことじたいが安定志向。それでサラリーマンをやろうというわけだから、そういう人は無茶しないよね』と説明しました。有名大学に入っても、テレビ業界では高学歴は無茶しないし、面白味がない。だから、使えない人が多いということでしょう」(芸能記者)

 テレビ業界では、学歴は関係ないようだ。

(石田英明)

エンタメ