地元・北海道では今もローカルタレントとして活動しながら日本を代表する俳優となった大泉洋。彼には6歳年上の兄がおり、番組ではたびたび話をするなどファンの間では有名だったが、その大泉潤氏が来年春に予定されている函館市長選挙への出馬を表明。7月末付で勤めていた同市職員を辞めており、地元メディアだけでなく全国紙でも報じられている。
弟は“北海道のスター”と言われ、現在も地元では絶大な人気を誇るが、実は兄も函館市役所では幹部ポストの保健福祉部長だった人物。その前は観光部長を務め、コロナ前までの外国人旅行者を含む観光客の急増、観光収入の増加に貢献した立役者のひとりだという。
「また、2013年に地元出身のロックバンドGLAYが5万人を動員する凱旋ライブを行っていますが、誘致から開催まで実務面でサポートしたのが潤氏。メンバーたちにとっては紛れもない恩人で、15年に全国放送された『ハナタレナックス特別EX』(テレビ朝日系)ではリーダーのTAKUROが感謝のメッセージを述べています」(道内在住ライター)
通常、市役所でどんな職員が働いているのか一般市民には知る由もなく、あとで市長選や市議会議員選に立候補しても誰が誰だかわからないもの。だが、大泉潤氏はすでに市民に抜群の知名度があり、選挙戦では大きなアドバンテージになりそうだ。
「現職の工藤壽樹市長は潤氏と同じ早稲田大学の先輩。次回の選挙に出馬するかは不明ですが、すでに3期目でこのまま勇退となった場合、潤氏に追い風になること必至。記者連中の間では『すでに当確』なんて声も出ているほどです」(同)
同じ函館市に勤める職員は「真面目で実直。頼りがいのある人物」とその人柄を称え、市民からも「“大泉洋の兄”というだけでなく市職員としての実績もある」(50代男性)、「市の大きな産業である観光業に加え、福祉インフラを現場レベルで知り尽くした方。外部からのポッと出の候補よりも信用に値する」(60代男性)と、評判は悪くない。
芸能人と政治家の組み合わせの親子・兄弟は意外と多いが、大泉兄弟もそう遠くないうちに仲間入りを果たすかもしない。