「顧客に無断でスマホ契約」ソフトバンクが“不適切行為”を謝罪も「犯罪では?」批判殺到

 ソフトバンクが、販売代理店のスタッフが個人情報を不正利用し無断でスマホの契約をおこなっていたとTwitterで話題となっている件について、「不適切な行為があった」と事実を認めて謝罪したものの批判の声が鳴りやまない。
 
 7月11日、あるTwitterアカウントが「7/7、携帯料金が過剰請求されてる事に気づきました。キャリアはSB(ソフトバンク)です」と報告し、その後の一連のやり取りを連続ツイートして詳しく記した。それによると、携帯料金が過剰請求されていることをオペレーションセンターに問い合わせたところ、このユーザーが機種変更をした5月7日にもう一台身に覚えのない機種が契約されていることが発覚。後日、機種変更をした代理店に直接確認に行くと、身に覚えのない機種は6月8日に解約されていたそうで、それまでに40円分の通話とインターネット1.6G分で計8150円が使用されていることも判明したという。
 
 そして、このユーザーは警察と消費者センター、ソフトバンク本社に相談しつつ、代理店と粘り強くやり取りを続けたところ、代理店の営業部長から「××様の情報を不正に利用した事を認め、担当者が勝手に契約をし、解約もした」と報告があり、その担当者は「その機種を手に入れて自分で使いたかった。しかし、事の重大さに気づき、すぐに解約し破棄した」「仕事面に関してストレスを感じてむしゃくしゃして不正利用した」と話していると説明されたという。
 
「この一連の投稿についてソフトバンクは『無断で契約を行うという不適切行為があったと把握している』とし、ユーザーには『誠意を持って対応したい』と謝罪しました。しかし、ネット上では《不適切行為ではなく犯罪では? 誠意を持って対応すると言うのなら少なくとも代理店の担当者を処分すべき》といった批判が数多く寄せられています。被害者は個人情報を不正に利用され、携帯料金も過剰に支払わされているわけですから、誠意を持って対応すれば済まされる問題ではないように思えます」(ITジャーナリスト)

 なお、個人情報を不正利用されたユーザーは、11日の最後の投稿で「総務省と警察に再度連絡します」としているが、果たして今後はどのような展開になるのだろうか。

(小林洋三)

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