板野友美も悶絶!「アニサキス」被害を予防するポイントとは?

 魚介類に寄生する「アニサキス」による食中毒が全国各地で急増している。鳥取県では5月末時点で去年の3倍以上のペースで発生し、厚生労働省も注意喚起をしているが、アニサキスの被害に遭わないためにはどうすればいいのだろうか?

「アニサキスは主にアジやサバ、サンマなどの青魚に寄生する体長2センチほどの白い糸くずのような寄生虫です。これを生きたまま食べてしまうと胃や腸に刺さり、激しい胃の痛みや嘔吐に襲われてしまいます。近年では食品輸送技術の向上によって魚介類にアニサキスが生きたままひそんでいることも多く、厚労省によれば2021年の食中毒発生件数は717件だそうですが、そのうちおよそ半数にあたる344件がアニサキスによるものなのです」(フードジャーナリスト)

 今年も6月8日時点ですでに124件のアニサキスによる食中毒が発生しているといい、厚労省はTwitterでも「【家庭での調理によるアニサキス食中毒に注意しましょう!】 #アニサキス は魚介類に寄生しており、食酢、塩漬け、醤油、わさびでは死滅しません!」と呼びかけている。そんな中、元AKB48でタレントの板野友美が自身のYouTubeチャンネルで「激痛に襲われ緊急で病院に行くことになりました」と報告。検査したところ胃からアニサキスが見つかったといい、本人は「出産より痛かった」とその恐怖を明かしている。
 
「アニサキスを死滅させるためにはマイナス20℃で24時間以上冷凍するか、中心温度60℃で1分以上加熱する必要がありますが、刺身で食べる場合はこうした方法で対処することは難しいですからね。もし、魚をまるごと1匹で購入した場合は、速やかに内臓を取り除き生で食べないようにしましょう。すでに身にアニサキスが移っている可能性もあるので、さばいたあとはスジとは違った白い糸くずのようなものがないかしっかりとチェックして、生食する場合はしっかりと噛んで食べることも大切です。アニサキスは噛むことで殺すことができるので、アレルギー反応が起きる可能性はありますが、食中毒の可能性を下げられるとみられています」(前出・フードジャーナリスト)

 特に青魚やイカを刺身や寿司でいただく場合には注意が必要だろう。

(小林洋三)

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