サッカー日本代表は6月14日、パナソニックスタジアム吹田で開催されたキリンカップ決勝戦でチュニジア代表と対戦し、0対3でまさかの完敗。守備の要である吉田麻也のミスが目立つなど、内容面で苦言が集まるゲームとなった。
この結果を受けて翌15日、元代表の本田圭佑が「なあ。サッカーやるなら上目指せよ」とだけツイート。投稿のタイミングとその内容から、日本代表の失態に檄を飛ばしたものだと思われた。
「本田のツイートに対し、『監督にその考え持ってほしいです』などとファンの声が集まりましたが、その中に現役の代表プレイヤーである堂安律が含まれていたのです」(サッカーライター)
堂安の返信は「日本代表のことでしょうか?」だったのだ。
すると約7時間後、本田は後輩からの返信に、次のように答えた。
「愚問です。日本代表はW杯優勝目指してる集団でしょうから。昨日の試合もカンボジア代表の試合と重なって観れてないです。どうでしたか?」
本田が実質的な監督を任されているカンボジア代表は、6月14日にアジア杯予選のアフガニスタン戦を戦い、2対2で引き分けた。どうやら本田の「上目指せよ」とのツイートは、このカンボジア代表に向けてのものだったらしい。
「勘違い」が発覚した堂安は、またこれに返信。
「やはりそうですよね。たとえ(日本の試合を)90分観ていたとしても本田さんは同じように感じたかも知れません。だからといってW杯優勝の夢は変わりません。11月楽しみにしていてください」
と、今年11月21日に開幕するカタールW杯での活躍を誓ったのである。
先のサッカーライターが言う。
「ファンも一瞬ヒヤっとした、堂安と本田という『新旧レフティーモンスター』同士のやり取りでしたが、2人ともW杯での日本代表の活躍を望む熱い思いは同じ。現在の代表チームには本田ほどの強い個性を持ったキャラクターが不足しているとの見方もあり、『やはり代表にはケイスケ・ホンダが必要です』『本田さんの代表監督がみたい』といった声も上がっていましたね」
キリンカップ準決勝ではガーナ代表に4対1と大勝しただけに、チュニジア戦の惨敗には堂安をはじめ、代表選手らもピリピリとしたムードに陥っていたのかもしれない。