サッカーW杯最終予選を前に森保一監督と宮本恒靖新会長に“隙間風”の暗雲

 2026年サッカーW杯(アメリカ・カナダ・メキシコ共催)の出場権をかけたアジア最終予選で、C組に入った日本。オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアが同組となり、9月から10月にかけ行われるホーム&アウェーの10試合で上位2位までが本大会の出場権を獲得。3、4位がプレーオフに回る。森保一監督は「予想通り厳しい組に入った」とコメントしていたが、実際はどうなのか。

「オーストラリアとは5大会、サウジアラビアとは3大会連続でW杯最終予選で同組なだけに、森保監督としては全て想定内でしょう。『死の組』などいう見出しが躍っていますが、それは違います。森保監督は前回の最終予選では苦戦して解任直前まで追い込まれた。この2カ国と同組になったことは、まさに絶好のリベンジの舞台と言えます」(夕刊紙記者)

 しかし…。アジア枠は4.5から8.5枠に拡大したとこともあり普通にやれば勝てると思われがちだが、W杯最終予選はピッチ上の力量だけではなく、各国のサッカーの総合力が問われる。その点、今年4月に日本サッカー協会(JFA)会長に就任した宮本恒靖氏にとってもビッグマッチになるはずなのだが、森保監督と宮本氏の間に“隙間風”が吹いているというのだ。

「宮本新会長は代表について“自己主張が必要”などとボンヤリとしたイメージはメディアに語っていますが、具体的なチーム強化策については一度も突っ込んだ話をしていません。全て現場に任せたと言えば聞こえはいいのですが、一方で森保監督も微妙な空気を察していて『監督を辞めてくれと言えばいつでも辞める。ただそのタイミングは最終予選が開幕する前しかないんじゃないか』などと話していたという。どうも2人の間には距離感があるなんようです」(スポーツ紙記者)

 最終予選の初戦の相手は中国(9月5日=埼玉スタジアム)。万が一ここで勝ち以外の結果となれば、一気に森保監督の去就問題に発展する雲行きなのである。

(小田龍司)

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