原材料高騰でラーメン店悲鳴!「1杯1000円」に客はついてくるのか?

 今や日本人の国民食となったラーメンだが、コロナによる人手不足や流通の混乱、さらにはウクライナ問題による輸出制限などにより、食材が次々と高騰。値上げに踏み切るラーメン店が相次いでいる。

「これまでもジワリジワリと物価高が進んできましたが、ウクライナ問題によってラーメン店は大打撃を受けています。麺に使用される小麦は、ものにもよりますが最大で40%程度値上げされ、豚肉やラード、背脂も約30%値上がり。二郎系ラーメンには欠かせないモヤシは10%、中華そばなどに使用される鶏油は入手しづらい状況となっていて、中には休業を選択する店もあるのです」(フードライター)

 食材費高騰に耐えきれず、多くのラーメン店で値上げが実施されているが、中には1杯1000円を超える店も登場し、物議を醸している。ラーメン業界では「1000円の壁問題」というものが存在し、1000円を超えると途端に注文が減り価格維持が難しくなるとされているのだが、実際、客は1杯のラーメンにいくらまで出せるのだろうか。

「ライフメディアのリサーチバンクが行った『ラーメンに関する調査』によれば、ラーメンにいくらまでなら出せるか質問したところ、『700円~800円未満』が29.1%と最も多く、『600円~700円未満』が17.7%で続き、『1000円以上』と回答した人はわずか7.3%だったという結果が出ています。ラーメンは安く食べられる庶民の味というイメージが強いため、高級食材を使用したラーメン以外で1000円を超えるのは《ゆるせない!》という人も多いのだと思います。しかも、この調査は6年前の結果であることから、世間で不景気感が続くなか、さらにその感覚は強くなっているのではないでしょうか」(同)

 ラーメン店に冬の時代がやって来てしまったのか。

(小林洋三)

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