山形県だけじゃない「全国ラーメンヒートマップ」が可視化した意外な激戦区

 いまや国民食と言っても過言ではない「ラーメン」。一般社団法人「日本ラーメン協会」では、7月11日を「ラーメンの日」と制定。日付は7と11の7をレンゲに、11を箸に見立てたことと、ラーメンを日本人で最初に食べたとされる水戸黄門の誕生日(1628年7月11日)からきている。今年も全国で夏のラーメン消費を拡大するキャンペーンが開催される。

 そんな中、「Yahoo!ローカルサーチAPI」で抽出された「全国ラーメンヒートマップ」が注目を集めている。このマップは、市区町村ごとの人口10万人あたりのラーメン店舗数を可視化した日本地図で、紺色からピンクまで8色に色分けされている。意外だったのは、明らかに西日本よりも東日本の方がラーメン店の数が多いことだ。

 人口10万人あたり100店舗以上の地域は東北に多く、ラーメン消費量が日本一の山形県はその筆頭。次いで消費量第2位の新潟県が続く。一方、関西方面は総じて店が少なく、道頓堀で有名な大阪市中央区に集中しているのが目立つ程度だ。

 フードライターが語る。

「関東人には意外に思われるかもしれませんが、粉物文化が根強い大阪では、ラーメンよりもむしろうどんの方が人気があります。ただ近年は元々レベルの高い京都のラーメン店が大阪に進出しており、大阪のラーメン文化が盛り上がりを見せています。最近は1時間くらい並ぶ人気店もあり、関東に引けをとらない名店が続々と誕生しています」

 Yahoo!マップは2021年7月から、全国約6万軒のラーメン店の中からお気に入りのラーメンを見つけることができる「ラーメンマップ」機能の提供を始めている。7月11日のラーメンの日には、新たな店を開拓してみるのもいいかもしれない。

(ケン高田)

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