石破茂氏「軽く言わないでください」、三田友梨佳アナが公開叱責のトバッチリ

 安全保障問題に詳しい石破茂元防衛大臣が、生放送で珍しく語気を強める場面が見られ、SNSで検証する動きが広まっている。
 
 4月24日放送の「Mr.サンデー」ではロシアのウクライナ侵攻が始まって2カ月が経過したことを受けて、日本の防衛の在り方について議論が行われた。

 番組で紹介されたのは「外国から侵略された場合の態度」と題されたアンケート。円グラフにはその結果が示され、最も多いのは「何らかの方法で自衛隊を支援する」で54.6%。「武力によらない抵抗をする」が19.6%でそれに続き、「一切抵抗しない」は6.6%。「自衛隊に参加して戦う」は5.9%。「ゲリラ的な抵抗をする」(1.9%)という少数意見も見られた。

 このアンケートを受けて、司会の宮根誠司から真っ先にコメントを求められたのが、元衆議院議員の金子恵美氏。自衛隊に参加、もしくは支援するという意見が多かったことについて、「自分にできることを考えている人が多い」と見解を示し、「自分の子供が自衛隊に…って考えで戦地に行くとなったら、親としては複雑ですけれども、ただ子供が明確に意志を持って身を挺して祖国を守りたい、っていう時には私は日本国民として誇りを持って送り出したいと思います」と語った。

 その後、自衛隊の戦力、核シェアリングの議論の必要性、自民党が提唱する「反撃能力」への呼称変更と、さまざまな話題で議論が行われ、石破茂氏は「自衛隊は強いですよ」「日本がそういう能力(反撃能力)を持つということは相手の計算がものすごく複雑になる」と持論を展開。国会での政策決定が必要だと訴えると、宮根が「時間ないよ、撃ってくるかもしれないよ、と。国会開いて決めてる時間ないかもしれないよ」と聞けば、石破氏は「それは事前にこういう場合はどうするか、きちんと決めておかないといかんです」と議論の必要性を改めて訴えた。

 ここでアシスタントの三田友梨佳アナが「国民の意識というのもウクライナ侵攻によってまた変わった部分あると思うんですけれども」と示したのは、先ほど紹介した「外国から侵略された場合の態度」のアンケート結果。三田アナは続けて「こちら2018年1月の調査ですからウクライナ侵攻によってここがどう変わったかという点も気になりますね」と述べると、石破氏は「ですから参加するなんて軽く言わないでください。それはね。本当に下手するとゲリラにな…」とコメントの途中でCMに切り替わった。

「CMに入る直前、石破氏が『軽く言わないでください』と発言すると、三田アナは申し訳なさそうに頭を下げていたので、まるで公開叱責を受けているようでした。ただ、三田アナとしてはアンケートが4年前のデータであることを伝えたかったのでしょうが、その後、石破氏は志願兵について問われると『参加するなんてことを軽く言わないでください』『きちんと軍人だとわかるようにして公然と武器を持たなければ、ゲリラとしてどんな目に遭っても文句言えないよ』『ジュネーブ条約をきちんと読んでください』と畳みかけました。防衛大臣を3度経験した石破氏が強く否定するのも無理はありませんが、三田アナにとってはとんだトバッチリだったかもしれません」(テレビウォッチャー)

 ウクライナ問題で日本人の戦争に対する関心は高まっているが、軽い気持ちで反撃するなどと口にするべきではないのかもしれない。

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