怒涛の「値上げラッシュ」を生き抜く知恵(4)光熱費は“買い替え”で節約

 保険相談サービスを提供する「保険マンモス」が、男女500人を対象に実施したアンケート調査によれば、値上げにより「困るもの」「使用する量や頻度を減らそう」「見直そう」と思うものトップは、電気代(63%)だった。また、3位には水道料金、4位にはガス料金と、生活インフラが上位を占める結果となっている。

「値上げされたら困るものの筆頭である電気、水道、ガスのうち、電気とガスは昨年から9カ月連続で値上げが続いています。今年5月の電気料金は10社全てが値上げし、標準家庭のケースで前月から東京電力では146円、中部電力では138円上昇。昨年の5月と比較すると、なんとこの1年で1683円も値上がりし、過去5年で最も高い水準となっているのです。さらに、ガス料金も液化天然ガス(LNG)の価格上昇を受けて大手4社すべてで値上がりしています」(社会部記者)

 電気代とガス代はロシアのウクライナ侵攻の影響も強く受けているため、今後もしばらくは毎月のように値上げが続く可能性が高いと見られているが、どうにか光熱費を節約する方法はないのだろうか?

「もし、使っている家電が10年以上古いものであれば、買い替えてしまった方が電気代は大幅に節約できる可能性が高い。省エネ技術により、たとえば冷蔵庫であればここ10年で消費電力は3分の1まで減少していますし、もし15年前のエアコンを使い続けているのでしたら、新しいエアコンに付け替えると年間で約6000円も節約なります(12畳用の場合)。また、照明器具に白熱電球を使用しているなら、すべてLED電球に交換すると1年間で4000円以上も節約効果があると言われています。電気代が高騰している今だからこそ、むしろ家電を買い換えた方が上手に節約できるのです」(節約アドバイザー)

 ガス代を節約するためには電子レンジを活用したり、お風呂は、お湯の入り替えを減らし追い炊き利用の回数を増やすことも有効なのだとか。

(小林洋三)

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