女優の綾瀬はるかが主演する月9ドラマ「元彼の遺言状」(フジテレビ系)。4月18日に第2話が放送され、視聴者をあっと驚かせた。
本作は「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した、ミステリー作家・新川帆立氏の同名小説が原作。綾瀬演じる敏腕弁護士・剣持麗子の元彼が急死。「僕の全財産は僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を残していたことから、剣持らが死の真相を突き止めていくストーリー展開だ。
全編に渡って物語が進んでいくのかと思いきや、第2話であっさり犯人が判明。視聴者からは「まさか2話で完結するとは……」「3話から〝元彼の遺言状〟がテーマじゃなくなるんだ」と驚きの声があれば、「原作を読んだものからすれば、2話で終わるのはもったいない」という声も上がった。
驚いたのは視聴者だけではない。原作の新川氏も4月18日更新のツイッターで「さて、ドラマ版『元彼の遺言状』の元彼編、あっさり2話で完結してびっくりしましたね!?」と綴っている。といっても新川氏は怒っているわけでなく、3話以降は剣持麗子が登場する短編集から取った物語も放送されるとのこと。新川氏は「私も楽しみです」と記していた。
「もう1つ、ツイッターを見て驚いたのは新川氏がドラマの脚本を未読ということ。小説のドラマ化に当たっては原作にこだわる作家と、原作とドラマは別物と割りきる作家がいます。新川氏は後者のようです。ドラマの制作側は作者の意向がそれほど入らないので、つくりやすいといえます。ただ、原作をアレンジしすぎたり、オリジナルの要素を盛り込んだりして視聴率が低迷すれば、制作側はもちろんのこと、主演の綾瀬の責任も重大です」(テレビ誌ライター)
視聴率女王の綾瀬の腕の見せどころだ。
(石田英明)