「海街diary」の〝4姉妹〟で初共演していた3人。あれから8年、アクション女優としても日本を代表する存在になった2人の先輩に、妹分の広瀬が「極秘密会」で弟子入りを直訴していた。
映画評論家の秋本鉄次氏はこう話す。
「香港の女優はアクションができないと認められない時期があり、全員が基本的に体を動かせます。日本ではアクションと濡れ場は体を酷使するので、出演させない事務所も多い中、綾瀬はるか(38)と長澤まさみ(36)は本格的に取り組み、牽引する存在になってきました」
綾瀬は最新作の主演映画「リボルバー・リリー」(東映)で、ハードアクションに挑戦した。
「第19回大藪春彦賞」を受賞した長浦京氏の同名小説を行定勲監督が実写化し、大正時代の東京を舞台に壮大なスケールでスリリングな展開が続く。
3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曾根百合を演じる綾瀬は、役作りで髪をバッサリ切ると、クランクインの数カ月前から肉体改造に励んでいた。
「2、3年前までは作品に関係なく、ハードなトレーニングをしていました。しかし、もともと筋肉がつきやすい体質だったため、イベントでドレスを着た時に隆起したマッチョボディが目立ってしまい、ジム通いをセーブしていたんです。それでも、『リボルバー・リリー』のオファーが届くと、綾瀬史上最大級のアクションということで、ハードなトレーニングを再開。自宅でも動きやすい体を作るため、ストレッチや足裏をほぐすのを日課にして、肉体改造に着手しました」(芸能プロ関係者)
特に二の腕を出す衣装が多かったので、肩から上腕前部に斜めのカットが入るように仕上げ、共演者も「シルエットが美しい」と、絶賛していたという。
実際に映画では、左手で大胆にスカートをまくりあげて、太腿に巻いたレッグホルスターから拳銃を取り出したり、ジェシー演じる陸軍大尉の津山ヨーゼフ清親との近接戦闘シーンでは、ワンピースで転げまわり、時には胸チラしながらの熱演だった。
綾瀬のアクションについて、秋本氏はこう評する。
「運動能力の高さを改めて再認識しましたね。仕上げた肉体美はもちろん、リボルバーを構えた時の迫力も十分」
10月に開催される第28回釜山国際映画祭オープンシネマ部門に正式招待が決まり、海外での評価も楽しみなところだ。
一方、公開中の映画「キングダム 運命の炎」(東宝/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)に出演する長澤の場合はどうか。
出番こそ少なかったが、山の民を武力で束ねる女王・楊端和を演じ、大胆に露出したセクシーな美脚は健在だった。映画ライターは目を見張る表情で、
「物語が先まで進めば、シーズン1のように激しい戦闘シーンが出てきます。長澤は圧倒的な美しさと強さを表現するために、半年以上も殺陣の特訓をしました。楊端和のアクションは、全身をフルに使って次々と斬り倒していくシーンが多かったため、毎日、素振りを両手で同時に100回行い、体幹を鍛えたそうです。また、圧巻だったのは推定Fカップの胸元。甲冑をつけていても、激しいアクションのたびにぼよよ〜んと、揺れ動いているのがわかりました」
さて、令和のトップ女優たちが果敢にアクションに挑んで切磋琢磨する中、そこに割って入ろうとしているのが、若手女優の広瀬すず(25)だった。