ロシアに忖度!?「モーニングショー」玉川徹氏が「キエフ」連呼で批判殺到

 キエフからキーウへ。なじみのない呼称にいまだ混乱する視聴者は少なくないようだが、名物コメンテーターの対応に一部から批判の声があがっている。

「日本と岸田文雄首相に感謝し、他の国々も続くことをすすめる」

 ウクライナのゼレンスキー大統領が自身のTwitterで感謝を述べたのは3月31日のこと。この日、外務省はウクライナの首都キエフの呼称をロシア語の読み方からウクライナ語に準じた「キーウ」に変更することを発表。他の地域名についても、チェルノブイリは「チョルノービリ」、南部オデッサは「オデーサ」と呼称を変え、主要メディアも4月以降は、ウクライナ語の読み方で各地の状況を伝えている。

 ロシアのウクライナ侵攻に多くの時間を割いているのがテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」。4月4日放送回では、ウクライナの激戦地の模様を紹介。示された地図には「キーウ」(キエフ)、「チョルノービリ」(チェルノブイリ)と、カッコで旧呼称が記されているが、解説者やコメンテーターはおおむね新しい呼称に対応していた。

 番組コメンテーターの玉川徹氏は、いまだに10万人が取り残されているマリウポリにロシア軍の総攻撃が行われる可能性に触れて、「いったいどれだけの犠牲が出るんだ」と危惧。そのうえでこう続けた。

「だいぶ前の段階で、キエフが包囲に向かってるっていう時に。キエフが、100万人単位の都市ですから、そういう都市が包囲されて総攻撃になったら、いったいどれだけの犠牲が出るんだと」と、過去の分析を振り返り、「キエフは今、一時的にでも解放される状況になってまして、そういう意味で言うところのマリウポリで10万人ですからね。いったい何をやってくるかわからないわけですから。戦争っていうのはそういうものですから、ボクは非常に危惧しています」とコメント。短いコメントの中で「キエフ」を連呼したことに、SNS上では《意地でも「キエフ」と呼び続けるロシア寄りのコメンテーター》《フリップも全部キーウなのに玉川氏だけキエフ読み》などと批判コメントが殺到する事態に。

「玉川さんの『キエフ』のコメントの後、番組ではウクライナによるロシア側への空爆があったと報道。燃料貯蔵施設が炎上する映像をオンエアしていました。ウクライナの国防省報道官の『肯定もしない。否定もしない』というコメントを紹介。こうした経緯もあって、番組全体が“ロシア寄り”の流れだと捉えられても致し方ないかもしれません」(メディア誌ライター)

 少なくとも、玉川徹氏にはゼレンスキー大統領がTwitterで伝えた日本への感謝の心は届いていなかったのかも!?

(石川ともこ)

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