今年の「24時間テレビ」は決行、「27時間テレビ」は打ち切りか?

 日本テレビで毎年放送され、夏の風物詩となっている「24時間テレビ 愛は地球を救う」。昨年はコロナ禍の中で放送を決行して賛否両論を集めたが、今年もすでに準備委員会が立ち上がり、放送に向けた調整を始めているという。

「2022年の放送は昨年の秋頃から決定していました。24時間テレビは普段の放送よりもプレミアム価格でCMが売れますし、出演者へのギャラも少なくすむので1日で莫大な収益を挙げられるキラーコンテンツです。今年は話題を集めるために、さまざまなコロナ対策を行い日本武道館に観客を入れた状態で放送を目指して調整しているようです」(民放関係者)

 ただ、ロシアのウクライナ侵攻などもあり制作現場は混乱しているという。 

「今年は『世界平和』をテーマとする予定で、日本に住むウクライナ人やロシア人を取り上げるようです。ただ、戦地で24時間テレビのためだけに取材するのは不可能なので、報道部と協力して素材を集めるなど苦労しているようです。また、パーソナリティはSixTONESやSnow Manなどの若手ジャニーズグループの名前があがっていますが、テーマが難しいので今年はアイドルでなくても良いのではないかという意見もある。いつになくスケジュールが厳しい体制となりそうです」(テレビ局関係者)

 そんな中で、ライバルとして放送を続けていたフジテレビの27時間テレビにはついに打ち切りの話も聞こえてきている。

「新型コロナウイルスの影響でここ2年は放送を中止していた27時間テレビですが、ついに今年は正式に打ち切りという噂が出ています。もともと視聴率も低迷していて、24時間テレビのようにCMで儲かるということもなく、時間帯によっては通常のレギュラー番組を放送していたほうが売上は良かったということもあったとか。フジの上層部もやめ時と見ているようです」(前出・民放関係者)

 そんな27時間テレビの代わりに夏の特番として企画するのは、去年放送した「FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜」をベースとした番組になる予定だとか。

「『FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜』では、松本人志を筆頭にさまざまな芸人やミュージシャンが入り乱れての放送となった。今年は千鳥を主軸として制作を進める予定だとか。また、音楽部分では司会に相葉雅紀を予定しているようで、前回同様に2日間かける大型特番になるようです。千鳥も相葉もコア視聴率が取れるタレントとして知られていて、若い世代に見てもらうことで24時間テレビとの差別化を図るつもりでしょう」(同)

 否定的な意見もありながら好調な24時間テレビと、打ち切りが囁かれる27時間テレビであった。

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