妻子の失踪をきっかけに日本中から疑惑の目を向けられる主人公・相良凌介(西島秀俊)が、謎や裏切りに翻弄されながらも真実を暴いていく、人気連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)。先月27日放送の第18話では、佐野勇斗扮する一星が真相を告白し始めたことで、いよいよ物語はクライマックス突入……といったところだが、このドラマの魅力の一つが、登場人物たちの個性豊かなキャラクターだ。なかでも、チリチリヘアにふくよかな体型、たくさんの猫を連れ度々出没するという謎めいた人物像で話題なのが、女優の平田敦子扮する猫おばさんだろう。
「猫おばさんはドラマの要所要所に登場、意味深な言葉をつぶやいていましたが、正体不明だった。ただ、第16話では、コート内に凶器を隠し持って病院を訪れた謎の男・強羅(上島竜兵)に対し、『その物騒なものをしまいなさい!』と一喝。その雄姿から、SNS上では《強羅くんが猫おばさんに完敗!》《猫おばさん、最強》《16話MVPは、猫おばさん》の声が続出。18話でその正体が占い師と判明すると、《納得の職業》《やはり信じるべきものは猫おばさんだったかぁ》《猫おばさんの力をもってすればこの事件の真相追及なんてお茶の子サイサイで解決するはず》といった大きな反響が上がっていました」(エンタメ誌ライター)
猫おばさんを演じる平田は、1963年7月生まれの58歳。20代で劇団青年座の研究生となり、92年に小松和重が座長の劇団「サモ・アリナンズ」の結成に参加。以後同劇団をホームとして多くの公演に出演してきたが、2007年にはV6の岡田准一が主演を務めるフジテレビ系ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」で、〈兵庫県出身の39歳で勤続20年。特技は珠算1級。趣味は美味しいお店探しで肉が大好き〉という庶務係を好演、初の連ドラデビューを飾った。また、16年にはTOKIOの松岡昌宏ふんするテレビ朝日系ドラマ「家政夫のミタゾノ」に、三田園と同じ家政婦紹介所に所属する阿部真理亜(あべまりあ)役を演じ、話題になった。
「業界では一目置かれていましたが、とはいえ一般視聴者には名前が覚えられるほどではありませんでした。そんな平田の存在を世に知らしめたのが、2015年に行われたフジテレビの27時間テレビ。番組でオアシズの大久保佳代子が88kmマラソンに挑戦したんですが、リラックスしてマラソンに挑みたいということで、スタート前に大久保の飲み友達や芸人仲間が集まった中にいたのが平田。その、ひと際存在感を放つビジュアルに注目が集まり、『あれは一体誰!?』とネットが騒然。さらに、その後放送された『ダウンタウンなう』(フジ系)の『本音ではしご酒』コーナーにも、大久保の親友として平田が登場したことで、知名度が一気に上がりました」(同)
所属する吉本興業の公式プロフィールによれば、身長158cm、体重90kg。趣味は「片思い」と「割り勘」「もんじゃ作り」とある。
「大久保はかつて、いとうあさことシンガポールでビールを7リットル飲んだ、と公言するほどの酒豪。コロナ禍前は、しょっちゅう仲間を呼んで都内の居酒屋を飲み歩いていたようですからね。平田ともお互い独身ですし、さぞや『片思い』話に花を咲かせていたのではないですかね」(同)
芸歴約40年の苦労人である、平田の大ブレイクに大久保も目を細めていることだろう。