10月からの新番組の放送開始を目前に控えたこの時期、メディア業界で「ある異変」が起きているという。例年なら番組PRを目的とした新聞や雑誌、ウェブでの出演者インタビュー記事を多く見かけるが、今年はやけに少ないのだ。
それはやはりと言うべきか、ジャニーズ事務所のタレントが出演する番組に集中して起きているようだ。ジャニーズの所属タレントに数多くの取材経験を持つライターが明かす。
「新ドラマの番宣記事で主演のジャニーズ所属タレントにインタビューする予定でしたが、9月7日のジャニーズの新体制発表の会見後に、『あの取材、バラシ(中止)になったから』と連絡が来ました。編集者も『上からの指示で…』と困惑している様子でしたが、番宣取材がこんな形で中止になったのは初めてのことです」
この秋スタートの同社所属タレントが主演を務めるドラマは、フジ月9初主演となる二宮和也が、大沢たかお、中谷美紀とトリプル主演を務める「ONE DAY 〜聖夜のカラ騒ぎ〜」(フジテレビ系)をはじめ、シリーズ6作目となる松岡昌宏主演の「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)、相葉雅紀主演の「今日からヒットマン」(テレビ朝日系)、Sexy Zone・菊池風磨主演の「ゼイチョー〜『払えない』にはワケがある〜」(日本テレビ系)、ジャニーズWEST・重岡大毅が主演する「18歳、新妻、不倫します」(テレビ朝日系)の5本だ。
番宣取材の中止はメディア各社に波及しており、この状況に各局の秋ドラマ関係者は頭を抱えているという。
「普段なら番組を認知してもらおうとテレビ局も力を入れてプロモーションを行いますし、主演タレントも番宣用の取材や番組出演を大量にこなします。でも、この秋は限定的なPRしかできません。おまけに一連の報道による視聴者のジャニーズ離れも予想されるため、視聴率やTVer再生数もこれまで以上に苦戦するかもしれません」(テレビ誌編集者)
性加害問題の余波は、まだまだ続くようだ。