三浦瑠麗氏「ピークアウト宣言」は誤算か的中か…コロナ感染者「曜日最多」を更新

 2月9日の全国の新型コロナ新規感染者は9万7833人だった。前週の水曜日より3000人近く増えており、青森、宮城、長野、富山、京都、奈良、高知の7府県で過去最多を更新している。

 オミクロン株の上陸で新型コロナ感染拡大の出口はいまだ見えないが、「ピークアウト」を予測していたのが国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。

「1月27日に自身のTwitterで、三浦氏が紹介したのが、『CATs—QUICK』による第6波のピーク予測グラフ。これは、三浦氏ら有志が作るチームが算出したもので、『2月1〜9日にピークアウトする』として『緊急事態宣言の要請は踏み留まるべき』と投稿していたのですが、その最終日の2月9日になっても減少傾向は見られません」(社会部記者)

 独自のピークアウト予測で注目を集める三浦氏は、2月6日に「サンデージャポン」(TBS系)にVTR出演。前置きとして、昨年6月下旬から始まったとされる第5波についてこう述べた。

「菅(前)総理が『灯りが見えてきた』って言った時がありましたね。大バッシングでしたね。実はあの日がピークアウトの日だったんです。専門家がピークアウトしたということを言ったのは感染がはるかに下火になってから」

 なお、菅前総理の「灯り発言」が出たのは8月25日。翌日から28日にかけて、3日連続で2万人台を記録していたが、三浦氏によれば8月25日が「ピークアウトの日」なのだという。このピークアウトをいち早く察知して、経済活動との折り合いをつけるのが、ピークアウト予測の目的のようで、番組では、陽性者の数、人流の状況、SNSのつぶやき内容などから総合的に判断してデータを導き出していると説明。インタビュアーを務めたアナウンサーが、「予測どおりですと、今週中にもピークアウトすると…」と尋ねれば、三浦氏は「放送が日曜ですから、おそらくそのくらいの頃にはピークアウトしてるんじゃないか」と、2月6日時点のピークアウトを予測したのだが…。
 
「番組がオンエアされた2月6日、全国の感染者は9万6136人と、日曜日としては過去最多を更新しました。ただ、『CATs—QUICK』の予測の最終日である2月9日の全国の新規感染者は前週比で約3000人増えているものの、東京に限れば約3000人減っています。ピークアウトの定義は専門家によって異なりますが、これは大誤算になるのかやや的中と言えるのか。ネット上では《ピークアウト、ピークアウトってコロコロ変わる予想屋か》《予報マジではずしてるじゃん》といった意見が大勢ですが…」(ネットウォッチャー)

 小池百合子東京都知事は「ピークアウトがゴールではない」と会見で述べたが、ネット上のピークアウト論争はしばらく燻り続けそうだ。

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