米IT大手の「Amazon.com」は投資家向けに行った四半期および年次決算報告の中で、サブスクリプションサービス「Amazonプライム」のアメリカでの価格を年会費で約17%値上げすることを明らかにしたが、日本でも大幅値上げを懸念する声が相次いでいる。
「発表されたAmazonプライムの新料金は月額は12.99ドル(約1500円)から14.99ドル(約1700円)へ2ドル値上げされ、年額では119ドル(約1万3700円)から139ドル(約1万6000円)へ20ドル値上げされました。新規会員には2月18日から、現行会員には3月25日から新価格が適用されます。同社によれば、『会員向けサービスの拡充と、賃金および輸送費の上昇』を理由に挙げていますが、かなり強気な値上げと言えるでしょう」(ITジャーナリスト)
2005年のサービススタート時と年会費を比べると、内容の充実度に変化はあるものの、79ドルから139ドルへと実に1.7倍以上の値上がり。日本では現在、月額500円・年額4900円とアメリカの3分の1の値段に設定されているが、値上げされる可能性はないのだろうか?
「Amazonによれば、今のところアメリカ以外の地域で値上げする予定はないとしていますが、輸送費や人件費の高騰はアメリカだけの問題ではないことから、当然、日本でも近い将来値上げされる可能性は高いと言えるでしょう。先日、スポーツ動画配信の『DAZN』が日本での料金を月額1925円から3000円に1000円以上という衝撃的な値上げをすると発表しましたが、もしこの新料金でそれほど会員数が減らなかったという結果になった場合、Amazonもアメリカ同様に強気な値上げをしてくるかもしれません」(経済評論家)
日本でもサブスクサービスの値上げが続くかもしれない。
(小林洋三)