12月22日、元F1ドライバーのジャン・アレジがアヴィニョン(フランス)にある義理の兄弟の事務所を爆竹で破損させて逮捕。来シーズン、全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGTへの参戦が決まっている長男のジュリアーノ・アレジとともに拘束されたとのニュースが世界中に配信された。女優・後藤久美子の夫と息子ということもあり、日本でもテレビ・新聞で大きく報じられた。
だが、この逮捕・拘束の報道には一部誤報があったことが判明。爆竹の件は事実だったものの、長男は直接関与していなかったのだ。
その結果、とんだ赤っ恥をかいたのはフジテレビ。23日放送の「バイキングMORE」で取り上げ、司会の坂上忍が「冗談じゃ済まない」と言えば、コメンテーターの薬丸裕英も「本当に稚拙」と呆れた様子で語ったのだ。
ただし、アレジは警察で調書こそ取られたものの、あくまで厳重注意。要は〝タチの悪いドッキリ〟であり、逮捕されていないのであれば状況も大きく変わってくる。
「まず、爆竹が置かれたのは義理の兄弟の事務所ではなく妹の知人の事務所で、もともと彼らは親しい間柄。ただ、アレジが翌日に謝罪とネタバラシしようとしたため、何も知らない相手が警察に説明し、大事になってしまったようです」(メディアライター)
仮に逮捕されていなくても、バイキング出演者らのアレジに対するコメントは間違っていないと思うが、問題はフジテレビが誤報をそのまま事実として伝えていたことだ。
「通信社の情報が間違っていたのがそもそもの原因だが、ワイドショーのような番組で大きく扱う場合は事実チェックするのは基本。海外ネタは誤報も多く、最近はフェイクニュースも増えている。昔のF1中継など使える映像素材が多かったから番組で特集しようと判断したのかはわかりませんが、フジの報道の信用を損なってしまった」(同)
あれだけ大きく取り上げた以上、異なる事実が判明した時点でそのことも番組内できちんと伝えたほうがいいと思うが…。