米テスラのEVで走行中にゲームが可能!?「ながらスマホよりヒドい」批判殺到

 米高速道路交通安全局(NHTSA)は12月22日、Teslaが2017年以降に発売したModel 3/S/X/Ynにおいて走行中にドライバーがダッシュボードでゲームがプレイできるようになっていることから、安全性の調査を開始したことを明らかにし、これに《ながらスマホよりヒドい》と批判の声があがっている。

「Teslaの車には以前からダッシュボードでゲームが遊べる機能が搭載されていましたが、当初は停車中にしかプレイすることができませんでした。しかし20年12月に行われたアップデートで、走行中にもプレイ可能な仕様に変更されていたのです。なお、この変更は同乗者が利用する想定で変更されたものだそうですが、オートパイロットを使用中であれば運転手も遊べてしまうことから、NHTSAが『衝突のリスクを高める可能性がある』として調査に踏み切ったのです」(業界関係者)

 これにネット上では、《ゲームが事故を招く可能性があると想定できないのは、交通事故撲滅を標榜すべき自動車メーカーとしてどうなのかな》《Teslaのオートパイロットはまだ完全じゃないし、ながらスマホよりも危険性は高いと思う》《Teslaは車を「道具」としてしか見ていないな。道具を使うのはオーナーだから、我々は責任を持たないって感じが伝わってくる》《そもそも車にゲームを搭載する意味が分からなかったけど、走行中に遊べるなんて理解不能すぎる》など多くの批判が見られる。

「Teslaのオートパイロットを利用中の事故は16年以降、30件以上起きていて、死亡者も10人出ています。なお、今年3月にはTeslaとカリフォルニア州の車両管理局が、Teslaのオートパイロットは自動運転レベル2(部分運転自動化)の機能しかないことを確認したといいます。そんな中、走行中のゲームプレイが可能であることが明らかになったため、世界中から批判が殺到しているのです」(前出・業界関係者)

 なお、Teslaは23日に走行中にゲームを使用できないように変更すると発表したが、マスコミの取材には一切対応していないため、再び批判の声が上がっているという。

(小林洋三)

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