「優勝旗紛失」は富士通だけじゃなかった! 過去には高校野球でも

 毎年、元日に群馬県で行われている「ニューイヤー駅伝」。各地の予選を突破した実業団37チームで優勝を争う正月の風物詩だが、前回の第65回大会優勝の富士通がなんと優勝旗を紛失していたことを12月16日に発表。

 同社では6月に本社フロアのレイアウト変更を実施しているが、その際に誤って廃棄したのか、それとも盗難に遭ったのかは12月下旬時点では判明していないという。

 この大失態に富士通側は弁償の意向を示しているが、今回のような優勝旗の紛失事件は、じつは今回ばかりではない。

 いまから67年前の1954年の夏の甲子園大会。愛知県代表の中京商(現・中京大中京)は、後に中日で投手・コーチを務めたエース中山俊丈を擁し、前年ベスト4の雪辱を果たして全国制覇。深紅の大優勝旗は校長室に飾られていたが、11月に旗竿だけ残して忽然と姿を消してしまう。

 生徒や教職員を総動員して校内の隅々まで捜索。さらに50名近い警察官が捜査にあたるも行方はわからなかったが、翌年2月に約600メートル離れた中学校の校舎の床下から発見される。しかし、なぜそんなところにあったのか、誰が持ち去ったのかは今でも謎のままだ。

 また、サッカーのリーグアン(フランス1部)の名門スタッド・レンヌは、1965年と1971年のカップ戦の優勝トロフィー2つを紛失。しかも、その事実に数年前から気づいており、すぐに公表しなかったことでメディアから批判を受けた。

 ちなみに個人では、80〜90年代に活躍した元男子テニス世界ランキング1位のボリス・ベッカー氏が、1985年、1986年、1989年のウィンブルドンを含む、14個の優勝トロフィーとバルセロ五輪のテニスダブルスの金メダルを紛失。彼は2017年に破産宣告を受けており、売却して借金返済に充てたいと情報提供を呼びかけていた。

 なかには今回のニューイヤー駅伝や甲子園のように翌年に返還しなければいけないケースもある。くれぐれも間違いがないように大切に保管してもらいたいものだ。

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