「ミヤネ屋」ビル火災現場からの生中継で「不謹慎すぎる」の大ブーイング

 全国ネットの情報番組「ミヤネ屋」が12月17日の放送回で大きく取り上げたのは同日に大阪市北区で起きたビル火災。現時点で多くの犠牲者が確認されている。
 
 番組では男性ディレクターが生中継で現地の様子を伝えたのだが、凄惨な事故には似つかわしくないシーンが映り込んだことで、一部の視聴者から「不謹慎すぎる」との大ブーイングが寄せられている。

 男性ディレクターが現場ビルの前で、出火元となった4階のクリニックの間取りを説明している時のこと。

「エレベータを下りて左側に入っていきますと、靴をここで脱ぐそうなんですが、受付があって、待合スペースがあると…」

「そういう構造になっていたようで、待合スペースがあってその奥に教室のような部屋があって…」

 マスクを着用し、報道陣や通行人がひっきりなしに通る現場からフリップを使って解説していたのだが、ここで「オホホホホ!」という甲高い笑い声が。いったい何が起きたのか。

「ディレクターの後ろに野次馬らしき女性が、カメラのほうをチラチラ見ながら、誰かと電話で通話をしていたのですが、彼女の笑い声がかなり大きく、中継のマイクにしっかりと拾われてしまったのです。これにはネット上でも《人が亡くなってるんですよ》《笑ってるオバサンなんなん?》《不快すぎる!》といったブーイングが殺到する事態となりました」(ネットライター)

 番組キャスターの宮根誠司は一瞬、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながらも、野次馬の笑い声をスルーして、

「左(入り口)が火元でずっと右(奥)のほうに火が流れていった。つまり、入り口あたりで火が激しく燃えてるとなると、中で靴を脱いでらっしゃった患者の方、看護師の方、お医者様っていうのは、火で出口を失っている状況ですよね」

 こうコメントして、凄惨な現場に思いをめぐらせた。
 
 なお、他メディアでは「真っ黒になった人が外に運び出されてきた」「救急隊がビルの前で心臓マッサージをしていた」といった目撃情報も伝えられている。混乱が続く火災現場からの生中継だけに、通行人を完全にカットするのは難しかったのかもしれない。

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