箱根駅伝の裏名物「フリーザ軍団」今年は見られるか?

 今年で98回目を迎える箱根駅伝。昨年は沿道での応援自粛が呼びかけられ、例年のような声援や拍手のない静かなレースとなった。今年も沿道での応援は控えるよう求められているが、過去の大会ではコスチューム姿など目立つ格好で応援する人もいた。なかでも特に有名なのが、通称「フリーザ軍団」と呼ばれるグループだ。

 ちなみにフリーザとは、アニメ「ドラゴンボール」に登場する最強凶悪の敵キャラ。主人公・孫悟空がスーパーサイヤ人に目覚めるきっかけとなった相手で、ファンの間では根強い人気がある。このフリーザの仮装をした一団が毎年沿道から応援しているのだ。

「出没ポイントは復路7区。去年は彼らも自粛したのか確認できませんでしたが、例年は国府津駅と二宮駅の間に流れる中村川を超えた付近に陣取っています。10年ほど前から見かけるようになり、テレビ中継の映像でも一瞬ですが姿を確認できます」(駅伝関係者)

 当初は3人だったが軍団メンバーは増員されたのか、2年前の中継映像を確認すると6人。それもフリーザだけでなく同じドラゴンボールに登場する「魔人ブウ」のコスチュームの人までいた。

 しかも、彼らはただ立って声援を送るのではなく、パフォーマンスをしながら応援することで知られている。19年にはDA PUMPの『USA』、20年はFoorinの『パプリカ』のダンスを披露している姿がネット上でも話題になった。だが、そもそもなぜあのような格好で応援を始めるようになったのだろうか?

「普段はサラリーマンなどごく普通の社会人で、地元の小中学校の同級生グループが正月に集まった際、思い出作りとして始めたのが毎年恒例のイベントになったそうです」(同)

 いまでは出没ポイント周辺に、フリーザ軍団目当てで来る人も少なくないとか。箱根駅伝の隠れた名物となっている彼らは今年も見られないのか。現れるとしたら、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そこにも注目したい。

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