毎年、楽しみにしている人も多い「福袋」。現在は初売りでの店頭販売に限らず、ネット通販で事前予約できるところも増えている。また、最近は福袋にあまり関係なさそうな業界での取り扱いも目立つようになった。
例えば、国内LCCのジェットスター・ジャパンは、「ジェットスター★リベンジトラベラーズ福袋」と名付けた2つの福袋を販売(※いずれも販売終了)。
1つ目は2月14日のバレンタインデーに約2時間の富士山周遊貸し切りフライトの権利。価格は100万円で、購入できるのは応募者の中から選ばれた1名のみだ。
「使用機材は180人乗りのA320というジェット機。通常このサイズの飛行機をチャーターすると500万円以上かかるため、100万円ならかなりお得です」(航空ジャーナリスト)
そして、もう1つの福袋は、1フライト2022円の特別価格で搭乗できるというもの。しかも、3、4、5、6、8、10フライト分がセットになった6種類があり、就航中の同社の路線から好きな行き先を選べる。こちらも100名の限定販売となっているが、沖縄や北海道でも片道2022円で行けるのは魅力的だ。
もともと航空券が安く設定されているLCCとはいえ、これは年に数回実施しているキャンペーンの最安運賃に匹敵する料金。これまで航空会社の福袋はエアライングッズや飲食類、雑貨などの詰め合わせ販売が主流だっただけに、《こんな福袋を待っていた!》《毎年やってほしい》など好意的な反応が多い。
「今回の福袋はテレビや新聞などでも大きく取り上げられ、航空会社にとってもイメージアップや利用喚起が期待できます。特に今はコロナ禍で激減した乗客に戻ってきてもらおうと試行錯誤している状況です。今後は他社も特別割引の航空券を販売してくるかもしれませんね」(同)
いずれにしても安く飛行機に乗れるなら大歓迎。ぜひそうなってほしいものだ。
(高島昌俊)