USJとメルカリが転売ヤー対策で協力も「もっと厳しく!」の声続出

 11月22日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイは、フリマアプリ大手のメルカリと「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したと発表した。今後はUSJの商品やチケットなど高額転売高額転売対策を強化していくというが、ネット上では《転売にはもっと厳しい対応を》といった声も上がっている。

「USJとメルカリはまず、『禰豆子ポップコーンバケツ』を対象に対策を行っていくといいます。同商品は映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』とのコラボ商品で、定価3700円で販売されているものですが、メルカリなどフリマサイトでは1万円を超える価格で出品されているものもあり、パークでは販売直後に売り切れてしまい、来園した客が普通に購入できないといった事態にもなっているのです」(エンタメ誌ライター)

 具体的な対策としては、メルカリの出品ページに高額転売に対する注意喚起のメッセージを出したり、著作権のある画像を無断で使用した場合に利用規約違反で商品の削除も進めるというが、これにネット上では《欲しい人が買えない状況はよくない。素晴らしい取り組みだと思う》といった称賛の声が上がる一方で、《著作権画像の無断使用をした商品を削除って、そもそも当然すぎる対策》《もっと厳しい対策をしないと転売はなくならないのでは?》といった声も見られた。

「確かに、注意文の掲示や著作権画像使用商品の削除だけでは、高額転売を撲滅させることは難しいかもしれません。ジルサンダーとのコラボ商品に高額転売が相次いだユニクロや、『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』の高額転売が相次いだアサヒビールとも同様の協定を結んでいますが、未だに商品は高額で出品されていますからね。本当に欲しい人が適切な価格で手に入れられるためにも、もっと厳しい対策を取って欲しいものですが…」(ITジャーナリスト)

 文化庁はチケット不正転売禁止法を施行してチケットの高額転売を禁止したが、対象の拡大が望まれている。

(小林洋三)

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