最新調査により、「Twitter」と「Facebook」は若者離れが顕著であることが明らかになった。
米投資銀行「パイパー・サンドラー」が半年に一度実施している10代の若者1万人を対象とした調査「Taking Stock With Teens」 の結果を、10月5日に発表。「好きなソーシャルプラットフォームは? 」という質問に対し、「Twitter」と「Facebook」は“2%”と、圧倒的な最下位になったのである。
「アメリカのZ世代が好んで使っているSNSの1位は『Snapchat』で、35%がお気に入りだと回答。続いて30%が『TikTok』、22%が『Instagram』をお気に入りと回答しています。なお、利用率の1位は『Instagram』で、2位は『Snapchat』、3位は『TikTok』と、やはり若者の間では写真や動画が共有できるSNSの人気が顕著ですね」(ITジャーナリスト)
その一方で、若者に見向きもされないのが「Twitter」と「Facebook」。若者にとっての「Twitter」は政治家、ジャーナリスト、有名人が情報を発信する場であり、交流の場とはあまり捉えていないようで、「Facebook」は親や親戚、知り合いたくない知人などと遭遇してしまうことから利用したくないと考えているようだ。
「日本の若者はこの結果とは少し違っていて、総務省情報通信政策研究所の調査によると10代の『Twitter』利用率は67.6%で、『LINE』『Instagram』に次いで3番目に利用されているSNSとなっています。ただ、『Facebook』の不人気ぶりは日本でも変わりないようです。SNSで中年利用者とは繋がりたくないと考えている若者が多いのはアメリカでも日本でも共通していて、今話題の『おじさん構文』などは若者から嘲笑の的。SNSに投稿する文面には気をつけた方がいいかもしれませんね」(前出・ITジャーナリスト)
10代と中年は、SNSではなかなか相容れないようだ。
(小林洋三)