YouTubeが5月26日、投稿から7日間で自動的に削除される「ストーリー」を6月26日に終了させると発表した。ストーリーはインスタグラムで人気の機能だが、2021年8月にはTwitterが同様の機能を終了させている。なぜインスタグラム以外では不人気なのだろうか?
「YouTubeのストーリーは、スマホなどモバイルデバイスで7日のみ15秒以内のショート動画を視聴出来る機能ですが、そうした機能があること自体、知らなかったという人も多いのでは。17年から実装されているものの驚くほど知名度が低く、20年にYouTubeショートが登場すると完全にその影に隠れてしまったのです」(WEBライター)
YouTubeはストーリー廃止の理由について、コミュニティ投稿やYouTubeショートの方が貴重な視聴者とのつながりや会話を提供するのに優れた代替手段であることがわかったためとしており、「ショートの方がストーリーの何倍ものチャンネル登録者を獲得している」とショートに乗り換えることを勧めている。
「もともとストーリーはSnapchatが始めたものをインスタグラムやYouTube、Twitterなどが取り入れていったのですが、後発組として多くのユーザーを獲得できたのはインスタグラムだけ。ストーリーは短期間で消えるという特性上、拡散してほしくない身内ネタが投稿されることが多いのですが、インスタグラムと違ってYouTubeやTwitterには、広く投稿を拡散させたいと考えるユーザーが多い。それが利用者数に差がついた大きな理由だと考えられます」(ITジャーナリスト)
YouTubeではTikTokを模したYouTubeショートの方が相性が良いようで、ストーリーは完全にお役御免のようだ。
(小林洋三)