オリパラキャラ「ミライトワ」「ソメイティ」の不遇過ぎた扱いに集まる“同情”

 9月5日、東京パラリンピックが全日程を終えて東京・国立競技場で閉会式が行われた。会場にはこれまで出番がほとんどなかったマスコットキャラクターの「ミライトワ」と「ソメイティ」の姿もあり、ネット上では喜びの声が上がる一方で不遇な扱いに同情の声も相次いでいた。

「東京オリンピック公式マスコットであるミライトワと東京パラリンピックの公式マスコットであるソメイティは、応募総数2042件の中から、全国1万6769校、20万5755学級の小学生が投票をおこなって選ばれたキャラクター。“ネットを介しデジタル世界と現実世界を行き来する”という設定はコロナ禍にもマッチしており、子供のみならず大人からも人気を得ていました」(スポーツライター)

 しかし、大会が始まるとミライトワとソメイティには出番がまったくといっていいほどナシ。オリンピックの開会式や閉会式にもその姿はなく、閉会式後にはさすがにネット上で“なぜ?”との声が上がったものの、大会組織委員会はその理由を質問されると「メダルセレモニーの際の花束にマスコットの人形が付いていて、日々活躍している」などと弁明する事態になっていた。

「そんな中で迎えたパラリンピックの開会式にもミライトワとソメイティの姿がなかったため、閉会式でダンスパフォーマンスに登場した際にはSNSなどで《ようやく動いてるふたりが見られて良かった!》など喜びの声がある一方、《みんながミライトワとソメイティを閉会式に出せってコメントしてなければ、絶対に忘れられたよね。マジで可哀想》など同情の声も寄せられていました。今回の大会は開催前から開会式・閉会式の演出チームの解散や辞任が相次ぐなど混乱の中で実施されたため、現場でも完全にミライトワとソメイティは忘れられた存在になっていたのでは。全国の小学生に投票させて選ばせたんですから子どもたちの注目度も高かったでしょうし、開会式・閉会式に限らずですが、もうちょっと出番があってもよかったのではないでしょうか」(前出・スポーツライター)

 もっと登場させていれば、グッズの売上も多少なりとも違ったと思われるが…。

(小林洋三)

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