感染してしまったのはお気の毒としか言いようがないものの、同情の声があまり聞かれない原因はこれまでの“行動様式”にあったのかも!?
9月1日に新型コロナ感染が判明したのは名古屋市の河村たかし市長。8月29日に特別秘書に陽性反応が出たことから、自身もPCR検査を行ったところ、同じく陽性と診断されたという。7月2日には2度目のワクチン接種を終えていたことから、重症化のリスクは少ないものの、改めて「ブレイクスルー感染」のリスクを世に知らしめる事態となった。
9月2日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)でこの話題を取り上げると、コメンテーターの玉川徹氏が「だけど布マスクなんですよ、この人」と口火を切り、「行政の長は市民に模範を示す役割がある」として、あの“金メダルかじり事件”の際にも布マスクだったことを指摘。さらに「市長がみずから不織布のマスクを着けることで市民にメッセージを送るべき立場なのに、布マスクでは…」と苦言を呈した。
番組ではボードを使って、不織布マスクと布マスクの差を解説。不織布マスクは「感染者のウイルス排出を抑えると同時に非感染者がウイルスを吸入する確率を小さくできる」とした一方、ウレタン製や布製のマスクに関しては、「エアロゾルの吸入阻止に無力」と、ほとんど感染防止効果がないことを訴えていた。
「河村たかし市長の公式サイトを見ると、『五大公約』のひとつに『日本1のコロナ対策』を掲げています。『日本1』を謳いながら、当人は布マスクを常用していたのですから、公約に偽りアリと言われても仕方ないかもしれません。以前から河村市長の布マスクを指摘していたネット民からは『だから言わんこっちゃない』の声が多く寄せられています。それにしても、なぜ周囲の人間が『布マスクは危険ですよ』『不織布にしましょう』と注意できなかったのか。金メダル事件と同様、“裸の王様状態”だったことが、コロナ感染につながったとしたら皮肉としか言いようがありません」(社会部記者)
もっとも、ネット上では《うちの会社にも布マスクの上司がいて困ってた》《電車の中で布マスクつけて大声でしゃべってるオッサンには気をつけないと…》といった声が寄せられ、改めて布マスクのリスクを知らしめることに。「日本1のコロナ対策」を掲げていた名物市長の感染をきっかけに、布マスクハラスメントがなくなることを願ってやまない。
(石川ともこ)